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厚生年金基金加入記録の不一致

国の記録との不一致、約6.4%、260万件の可能性

★あなたが加入していた厚生年金基金とはどんな制度か?と聞かれて答えられる人はまずいない。国の厚生年金の報酬比例部分を国に替って代行し、上乗せ給付がある企業や業界団体独自の企業年金という大変わかりにくい制度なのである。その厚生年金基金の加入記録と国の加入記録が一致していない可能性が260万件にのぼることが9月2日、日本年金機構から公表された。

★全国に588(現在608のうち20基金が代行返上中:2010年8月現在)ある厚生年金基金が保有する記録、約4000万件と国のデータとの「突合作業」がすすめられているなかでの途中経過の情報でもある。


★記録不一致260万件予想の根拠は、日経新聞朝刊9月3日号によると、「転職者などの記録を管理する企業年金連合会が5月までに確認した約2812万件では記録に約6.4%、の不一致があった。厚生年金基金の全記録(約4000万件)に広げて推計すると、約260万件が不一致ということになる」という推定である。


★実際に国のデータと個々の厚生年金基金のデータとの突合作業が完了した暁には、不一致記録がどれほどに及びかは不明である。


★ただし、日本年金機構の見込では、不一致記録260万件のうち「180万件程度は年金額に影響するとみられる。約半分の90万件は増額修正になる可能性があるという」(同紙より)


★現在、企業年金連合会ですすめている記録突合では、「加入期間や標準報酬月額が一致せず、記録を訂正すると年金額に影響するものが約4.5%あった。約2.3%で連合会の記録上の報酬月額などが国の記録より多く、約2.2%は逆に少ない」(同紙より)


★これまで、厚生年金基金解散や代行返上で発見されてきた「記録上の報酬月額などが国の記録より多いもの」は、余程の証拠がない限り、国の記録に統合され年金額は再裁定されて引き下げられてきた。しかし現在の国の指導は、「すでに年金を受給している人の記録は、年金が減額になる訂正はしない方針」というから、世も変われば変わるものである。しかし過去に引き下げられた人は、第三者委員会にでも再審査を求めれば、元の年金額にもどしてもらえるのだろうか?


★「記録上の報酬月額などが国の記録より多いもの」は、年金受給権が発生した人は再裁定せず、実際より「多い年金」をうけとれることになるようだが、厚生年金基金の場合、その原資は各々の厚生年金基金が負担することになるのであろうか?


★それにしても厚生年金基金の記録と国の記録との不整合は予想していたより多いことを、あらためて実感できた推定260万件であった。
厚生年金基金制度を今後も持続させるとなると、国と厚生年金基金、企業年金連合会、三者三様でデータ管理している今の状況が、本当に加入者や受給者にためにいいもなのか?
ここは、厚生年金基金の在り方をふくめて再考の必要がありそうである。
なにしろ、厚生年金基金と国の厚生年金の関係、加入者も受給者も誰も理解しようがないほど難解なのである。誰もわからない年金制度は、人々の年金不信を助長する。

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2010年09月06日 05:44に投稿されたエントリーのページです。

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