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大前研一さんのライフプラン論

「デフレ不況時代」を突破するのは団塊世代が金をつかうことなのか?


★団塊世代の「グッドライフ」が日本を救うと提唱するのは大前研一さんである。
「民の見えざる手―デフレ不況時代の新・国富論」(2010年7月小学館発行)で大前研一さんは、脳天気民主党に業を煮やしたのか、「渇!」を一発かましている。第4章の「真の埋蔵金=潜在需要はここにある」の大前成長戦略論は、気宇壮大ゆえに政治のリーダも怖気ついてしまうだろうが、ゼネコンはすごく喜ぶ提案がある。

★増税も税金財源も外国頼みも、全部ダメ、地球儀をまわせ、足下をみろ、いたるところに鉱脈があるじゃないの!といつもの大前節で新国富大壁画を描いている。
古典経済学者のアダム・スミスの国富論にある「神の見えざる手」を基調に「官の見えざる手」から「民の見えざる手」という発想を引き出す大前研一さんはさすがに名コピーライターでもある。


★そのなかでも、個人のライフプランの転換が国富の源、「官の見えざる手」から「民の見えざる手」にチェンジしたときこそ、日本のデフレ不況時代が克服できると説く。


★個人のライフプランを変えるには、団塊世代がもっとアクティブにかつクリエイティブにならなくてはダメなのよ、と大前研一さんは説く。


★ご自身は団塊世代の先輩格の65歳で今なお現役でバリバリであるそうだ。
その大前氏から『私は、「物欲・出世欲喪失世代」よりも上の世代、とくに彼らの親の年代にあたる「団塊の世代」に期待すべきだと考える』といわれても、団塊の世代はなんとなくシラケテしまうというのも偽らざるところだ。


★今の若者は「草食系男子」で、『彼らはまさに「欲望を抑制する」ことに熱心で、驚くほどモノを買わない』から、80年代末のバブル経済で贅沢嗜好に慣れ親しんだ団塊世代が消費の牽引役というのも、団塊世代はコケにされているのではないかと疑いたくなる。


★団塊世代が、この本を読んでにわかに元気になること少ないと思うが、ライフプランについてそれはそれなりに当り前だが大前さんに言われると「その通り」という話のいくつかを紹介しておきたい。


1.『リタイア後にセカンドライフを充実したものにする趣味を見つけるためのキーワードは、「好奇心」と「向上心」だ』


2.『好奇心や向上心に源となるのは、「異質」との出会いだ』『現役時代とは違うコミュニティーに入れ』と大前さんのスノーモービルの愉快な仲間たちを紹介。


3.『私のお薦めは、楽器の演奏とスポーツだ』
ソニーの創業者に1人でもあった故・盛田昭夫さんも趣味でずっとゴルフを続けていたが、『60歳になってからテニスを始め、65歳でスキーやウインドーサーフィンに挑戦』
『どんな趣味も「遅すぎる」ことはない』と多芸多趣味の大前さんは説く。


4.そして極め付きは、和歌山や山梨などの古民家をウィークエンドハウスとして買ってみたらと説く。
『都心のマンションを少し狭くして、浮いたお金で終末は自然の中でのんびりするというのも悪くないライフスタイルだ』
『実は、多くのサラリーマンがこうしたライフスタイルを選ぶだけで、日本経済は好転するのだ』と・・・


★老後の田舎暮らしのために山里深い古民家を購入する、または越後湯沢の格安リゾートマンションを購入、こうした「気分転換」的衝動買いは注意が必要と、本誌ブログでは、過去にも警告してきた。


★売るに売れず、固定資産税と管理費を払いつづけるばかりの別荘やリゾートマンションに悩む老人一家、またはその遺族の存在を知る者としては、ウィークエンドハウス購入には十分な覚悟が必要と申し添えておきたい。


★日本経済は好転するかも知れないが、余程の資産と収入でもないかぎり、老いて持つ「別荘と愛人」は個人の経済を暗転させること確実である。

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2010年09月03日 08:42に投稿されたエントリーのページです。

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