2010年4~6月、運用利回りマイナス2.94%、積立資産は約6兆円減
★年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は公的年金122兆8425億円を運用している。2010年3月末の資産残高であった。10年4月から6月で116兆8027億円、マイナス2.94%であった。差引は約6兆円がわずか3カ月で消えたことになる。
この数字の謎はどこにあるのか?
★新聞、TVなど各メディアが伝える8月30日公表の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の「平成22年度第1四半期運用状況」の解説記事では、消えた約6兆円の内訳がわからない。
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のホームページにある公表データ「平成22年度第1四半期運用状況」からも消えた約6兆円の内訳がわからない。
http://www.gpif.go.jp/kanri/pdf/kanri03_h22_p01.pdf
★年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は2010年3月末で公的年金の積立金122兆8425億円のうち、市場運用分としてリスク運用に102兆2668億円、財投債運用分が20兆5756億円となっている。
★2010年4~6月までの運用結果の報告書をみても、消えた6兆円の行方がわからない。
★市場運用分は、マイナス3.61%、運用損失額は3兆6584億円、102兆2668億円が10年6月末で96兆9240億円に目減りしたと報告書にある。
102兆2668億円-3兆6584億円=98兆6084億円、ということになるが、96兆9240億円との差額1兆6844億円は同報告書では説明がない。
★財投債運用分も同じで、プラス0.33%、688億円の収益、20兆5756億円が10年6月末で19兆8787億円と、本来なら20兆6444億円になっていなくてはならないところ、逆に6969億円の目減りとなっている。
★総額約6兆円の目減りの謎は、「年金積立金管理運用独立行政法人 平成22年度計画」からうかがうことができる。
http://www.gpif.go.jp/koukai/teikyo/pdf/teikyo_gyoumui01_p08.pdf
★年金積立金管理運用独立行政法人は運用結果の如何を問わず、厚生年金・国民年金勘定への償還金として6兆8221億円、分配金として4兆1917億円、あわせて約11兆円が積立金からの取り崩しとして定められている。
★今後毎年度、約11兆円が年金給付として積立資産から償還分配として各制度に注ぎこまないとなると、日本の公的年金の資産運用は、通常9%~10%強の運用収益をあげないと、積立資産はドンドン減少していくことになるのではないだろうか?
猛暑のニッポン列島であるが、なにか悪寒がする年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の「平成22年度第1四半期運用状況」であった。
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