デイリーニュース

« 2010年08月 | メイン | 2012年02月 »

2010年09月 アーカイブ

2010年09月01日

公的年金、消えた6兆円はどこに行った?

2010年4~6月、運用利回りマイナス2.94%、積立資産は約6兆円減

★年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は公的年金122兆8425億円を運用している。2010年3月末の資産残高であった。10年4月から6月で116兆8027億円、マイナス2.94%であった。差引は約6兆円がわずか3カ月で消えたことになる。
この数字の謎はどこにあるのか?

続きを読む "公的年金、消えた6兆円はどこに行った?" »

2010年09月02日

行方不明高齢者に年金現況申告書

22010年10月1日現在、100歳以上高齢者は4万8000人、行方不明者は不明

★東京足立区の最高長寿の加藤宗現さんのミイラ遺体発見は年金なりすまし詐取事件となった。
故加藤さんの長女・真子(みちこ)容疑者(81)と、孫娘の登貴美容疑者(53)は、故人の年金915万円を不正に受け取った疑いで8月27日にお縄頂戴となってしまった。81歳の娘、53歳の孫の年金なりすまし詐取事件には、年金受給権者の生存の現況確認は限界があることを教えてくれたわけだが、終身年金がもつ悪魔の囁きの気味悪さも目にすることになった。

続きを読む "行方不明高齢者に年金現況申告書" »

2010年09月03日

大前研一さんのライフプラン論

「デフレ不況時代」を突破するのは団塊世代が金をつかうことなのか?


★団塊世代の「グッドライフ」が日本を救うと提唱するのは大前研一さんである。
「民の見えざる手―デフレ不況時代の新・国富論」(2010年7月小学館発行)で大前研一さんは、脳天気民主党に業を煮やしたのか、「渇!」を一発かましている。第4章の「真の埋蔵金=潜在需要はここにある」の大前成長戦略論は、気宇壮大ゆえに政治のリーダも怖気ついてしまうだろうが、ゼネコンはすごく喜ぶ提案がある。

続きを読む "大前研一さんのライフプラン論" »

2010年09月06日

厚生年金基金加入記録の不一致

国の記録との不一致、約6.4%、260万件の可能性

★あなたが加入していた厚生年金基金とはどんな制度か?と聞かれて答えられる人はまずいない。国の厚生年金の報酬比例部分を国に替って代行し、上乗せ給付がある企業や業界団体独自の企業年金という大変わかりにくい制度なのである。その厚生年金基金の加入記録と国の加入記録が一致していない可能性が260万件にのぼることが9月2日、日本年金機構から公表された。

続きを読む "厚生年金基金加入記録の不一致" »

2010年09月07日

FP花輪陽子さん、平成のライフプラン

昭和の時代遅れのライフスタイルでは破産すると・・・


★FP花輪陽子さんの著作、「二人で時代を生き抜くお金管理術」(ディスカヴァー発行10/6)は、故郷の家の縁側で日向ぼっこしているような心地良い気持ちにさせるマネー本である。FP花輪陽子さんは、08年リーマンショック直下型不況で夫婦ともども失業したという。
★「幸いにも、夫はすぐに新しい職場をみつけることができた」が、「二人の年収が半分以下になったことで、私たちは立ち止り、二人のお金、仕事、人生について徹底的に話し合いました」。そこから独立系FPに転じた花輪陽子さんは大学卒業後に外資系投資銀行に8年在籍して早期退職を余儀なくされたというから、今は30代前半といったところであろう。

続きを読む "FP花輪陽子さん、平成のライフプラン" »

2010年09月08日

切り捨てられる「閉鎖適格年金」の運命

厚労省、消滅企業の閉鎖適年非課税要望、存続企業は強制課税


★「閉鎖適格年金」とは一般には聞きなれない企業年金用語である。
2012年3月末に法令廃止となる企業年金のひとつである税制適格年金は、企業倒産、または制度廃止にともなって、既裁定の年金受給権者の年金原資は優先的に確保することになっている。受託金融機関がその年金積立金を個別に管理運用しながら、年金受給者の最後の一人まで払いつづけることになる。これを「閉鎖適格年金」と呼ぶ。
厚生労働省は平成23年度(2011年)税制改正要望書のなかで、適格年金廃止後の「閉鎖適格年金」について、具体的な取扱にふれている。

続きを読む "切り捨てられる「閉鎖適格年金」の運命" »

2010年09月09日

民主党年金改革、駒井康平教授はどうさばくのか?

「年金数理部会セミナー2010年」でみえてきた大幅リフォーム案

★所得比例年金・最低保障年金、スウェーデン型年金改革案が民主党政権のマニフェストである。
この民主党年金改革案の理論的リーダーはどうやら慶應義塾大学経済学部教授 駒村康平先生のようだ。
マスメディアにほとんど報道されることもなく「年金数理部会セミナー2010」が8月20日に開催されていた。基調講演者であった駒村康平教授は、現行制度、民主党案(目標)、中間的改革(大幅リフォーム案)を解説している。
本稿では、唯一、「年金実務8月30日号」で報じられた同フォーラムの内容をもとに、浮上しつつある(今後は沈没もありか?)民主党年金改革案の概要をトレースしていく。

続きを読む "民主党年金改革、駒井康平教授はどうさばくのか?" »

2010年09月10日

駒村康平教授、新年金制度の課題

民主党年金改革案、大幅リフォーム案、現行法との際だった違いが見えない


★民主党案に近い慶應義塾大学経済学部・駒村康平教授の大幅リフォーム案という言い方がある。
しかし駒村教授の過去の著作「年金はどうなる」(岩波書店2003年)、「大貧困時代」角川SSC新書2009年)を読むと、民主党案こそある時を境に駒村教授の大幅リフォーム案に接近していったのではないかという思いたくなる節がある。この辺りはどうでもいい話だが、駒村康平教授の年金カイゼン大幅リフォーム案は今後の論議のなかでは重要な課題となる。そこで、「年金数理部会セミナー2010年」(8月20日厚労省主催)で提示された駒村康平教授の「新年金制度の課題」をみておこう。

続きを読む "駒村康平教授、新年金制度の課題" »

2010年09月13日

木村剛氏の蹉跌、振興銀破綻

初めてのペイオフ発動、9月13日から払い戻し開始

★日本振興銀行の経営破たん、ペイオフ発動は、まず金融機関の信用リスクが一番大切なことを思い起こしてくれた。9月13日から「元本1000万円とその利息」まで預金の払い戻し手続きが開始される。これを超える部分は支払額がカットとなる。約120億円、3427人というから、政府・金融監督庁としては「小さすぎて潰しやすい」となったのであろう。

続きを読む "木村剛氏の蹉跌、振興銀破綻" »

2010年09月14日

総合型厚生年金基金、過去最大の不祥事

長野県建設業厚生年金基金、21億9000万円横領事件

★事件はこの8月末に発覚した。
長野県内の中小の建設業者の総合型厚生年金基金での使途不明金21億9000万円。
総合型厚生年金基金の相次ぐ不祥事としては過去最大である。地元紙の信濃毎日のウエブニュースによると、「事務長によって現金で引き出されていたという。こうした取引は2006年7月以降、30数回にわたり行われ」とあるから、長野県建設業厚生年金基金の管理体制の底知れぬズサンさ、監督官庁である厚生労働省地本厚生局の監督責任のいい加減さは目を覆いがたいものがある。

続きを読む "総合型厚生年金基金、過去最大の不祥事" »

駒村康平教授の年金改革案

著書「大貧困社会」(角川SS新書)、所得比例年金で高齢貧困世帯救済を説く


★ある時を境に民主党年金改革案は「転向」した。
スウェーデン方式といわれる所得比例年金がまずあって、充分な年金水準に至らない人には最低保障年金を付加するという便法に変わった。その民主党に転向を導いた論客は、推定ではあるが今のところ慶応義塾大学経済学部駒村康平教授である。
駒村教授の「新厚生年金」論である。その内容は駒村教授著「大貧困社会」(角川SS新書2009年1月発行)で読むことができる。ここで提示された改革案は、大貧困社会ニッポンで「不安のない社会への処方箋!」とある。
今は耳を澄まして、駒村康平教授の「新厚生年金」論を読みすすめてみたい。

続きを読む "駒村康平教授の年金改革案" »

2010年09月16日

お祖母さん、母親の脱退手当金をもう一度確認を!

厚労省、「脱退手当金」支給漏れ14万件に通知、年金記録復活、年金増額もある


★「脱退手当金」をもらったつもりのおばあさん、お母さんには朗報。
厚労省は「脱退手当金」の支給漏れの疑いのある人に9月6日から通知を開始した。過去に厚生年金に加入、退職の際に「脱退手当金」を請求したが、支給漏れになっていたらしい14万件について、年金額訂正をすることになった。

続きを読む "お祖母さん、母親の脱退手当金をもう一度確認を!" »

2010年09月17日

低格付け社債、魅力とリスク

大京50億円3.17%、ソフトバンク1300億円1.24%


★突然の政府・日銀の為替介入で一時は1ドル85円、日経平均株価は9500円台までもどった。この先の市場の流れは米欧の景気回復次第。お金は安全運転をもとめて債券市場に逃げ込む。日米欧の今の傾向である。日本では「格付けがトリプルB格と相対的に低い社債の発行が急増」と日経新聞朝刊9月16日号(一部が9月15日夕刊)は伝えている。低格付け社債の何が魅力なのか?その表面利率の高さである。

続きを読む "低格付け社債、魅力とリスク" »

2010年09月21日

厚労相交代、細川律夫氏

弁護士細川律夫先生、得意分野は労働行政

★管直人改造内閣が9月17日夕刻に発足した。
ミスター年金、長妻昭厚労相は降板。厚労副大臣でもあった細川律夫氏が民主党政権の二代目厚労相となった。「初登庁は昨年の長妻氏とは違い、拍手でむかえられた」(日経新聞朝刊9月18日号)「労働担当の副大臣として求職者支援策や最低賃金引き上げに地道に取り組んだ。官僚と激突した長妻氏とは対照的に、若手職員とも酒を酌み交わしてコミュニケーションを図った」(時事ドットコム)というから、霞が関厚労省のお役人には受けがいいようだ。

続きを読む "厚労相交代、細川律夫氏" »

2010年09月22日

「金」は究極バブル相場?

1オンス1270ドル、ジョージ―・ソロス氏の観測


★ロイターのビジネスウイークのビデオコラムは時々面白いニュースがある。9月17日は富豪投資家ジョージ・ソロス氏のインタビューを流していた。高騰続く「金」相場についてである。1オンス1270ドル。「金相場は究極のバブル相場」「今後も上昇は続くかもしれないが投資家は慎重に」というコメントだった。
「純金積立で老後資金つくりはいいでしょうか?」と先週のライフプランセミナーで50台の方から質問された。

続きを読む "「金」は究極バブル相場?" »

2010年09月24日

「議員の老後が第一」地方議員年金破綻(1)

3期12年議員、65歳から終身173万6千円の議員年金(東京23区)


★2011年には積立金はマイナス88億円、地方議員年金は破綻寸前である。
「積立金を毎年140億円前後取り崩すことで補っており、10年度末の積立金の残高は約96億円になる見通し」(日経新聞朝刊9月23日号)。地方議員年金の財源は、議員本人掛金と税金投入。
「現在自治体の負担率は約47%だが、60%超に上げるように議会関係者は主張」(同紙)している。地方議員年金の問題については、神奈川県議会議員でもある菅原直敏著の「議員年金 何故、地方議会議員年金制度は廃止すべきか」(パレード発行)が、論理的かつ資料的価値の高い本である。お勧めである。

続きを読む "「議員の老後が第一」地方議員年金破綻(1)" »

2010年09月27日

「議員の生活が第一」破格な?議員報酬(2)

推定年収、国会議員約2800万円、都道府県議員約1500万円、市区町村議員約760万円


★地方議員年金は破綻寸前、存続か廃止で意見がわれているが、存続でも廃止でも1兆円強の税金投入だそうだ。議員年金に税金投入するならば、議員の報酬を大胆に削減するのが筋である。今のところ、大都市では名古屋市の河村市長が報酬削減を叫んでいるだけで、メディアも世相も議員報酬には無関心である。ニッポンの議員先生たちの「報酬」を知っておくのも「日本の真実」を知るためには大切なことだ。

続きを読む "「議員の生活が第一」破格な?議員報酬(2)" »

2010年09月28日

ライフプラン、日米の違いとは?

日本人は、「明確な目的がなく、『念のため』貯蓄をしている人が多い」のか?

★人生設計の日米の違いとは?
米国人は先楽後憂、日本人は先憂後楽であると教えてくれた知人がいた。
この二つは水と油だと日米人生プランの違いを教えてくれたのは、1980年台に日本の某フィルムメーカの米国法人社長で長く米国で暮らしたYさんだった。どちらのライフプランスタンスが人生を豊かにするのか?
日本経済新聞 朝刊9月27日号「インタビュー領空侵犯」で東京スター銀行頭取 ロバート・ベラーディ氏は、「日本の預貯金の量は過剰」と、日本人はライフプランナッシングの生き方であると批判している。

続きを読む "ライフプラン、日米の違いとは?" »

2010年09月29日

民間給与実態統計調査2009年

平均給与406万円(男性500万円、女性263万円)


★国税庁から「平成21年分民間給与実態統計調査」が9月28日に公表されている。
「平均給与406万円(男性500万円、女性263万円)の内訳をみると、平均給料・手当は350万円(男性428万円、女性230万円)で、平均賞与は56万円(男性71万円、女性33万円)」(同調査)。2009年1月~12月末までの平均給与406万円は、08年秋のリーマン・ショック後の景気低迷の波を直接にうけた民間企業の報酬水準である。前年から23万7千円減(▲5.5%)となった。

http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/minkan2009/pdf/001.pdf

続きを読む "民間給与実態統計調査2009年" »

2010年09月30日

長野県建設業年金基金、22億円不明金のその後

厚労省、厚生年金基金に緊急点検を命じる

★長野県建設業厚生年金基金の消えた掛金約21億9千万円事件は、全国紙やテレビで続報がない。唯一、地元の信濃毎日新聞のウエブ版は9月25日、「毎月や年1回の定期監査は通帳資料や領収書などで出入金を確認せず、顧問の社会保険労務士も、月例監査では、連絡が取れなくなっている男性事務長(52)=長野市=が作成した帳簿を見るだけだった」と報じている。

続きを読む "長野県建設業年金基金、22億円不明金のその後" »

About 2010年09月

2010年09月にブログ「デイリーニュース」に投稿されたすべてのエントリーです。新しいものから過去のものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2010年08月です。

次のアーカイブは2012年02月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

出版物

最新年金情報満載
「ねんきん特別便」対応。
「我が家の年金チェックシート」付。 厚生年金、国民年金、共済年金、企業年金、日本版401kまで。年金完全ガイド。
豊富なモデル例と図解で企業年金改革の基本が掴めます

RSS配信(RSSについて)