米国株投信16週連続で流出つづく、個人マネーはリスク投資の意欲喪失
★「米国の債券・株式市場で異変が起きている」と報じているのは、日経新聞朝刊8月30日号である。
ジョンソン&ジョンソンなど米国優良企業発行の社債発行利回りは、10年債で2.95%、30年債で4.5%に低下し、「社債の発行利回りとしては、1981年以降で最も低くなった」。
米国の債券投信は買い越しがつづき、「週間で70億ドル規模の流入超」「債券バブルへの警戒も浮上」というから、何かが変わったのであろう。
★8月29日NYダウは10,150.65ドル、プラス164.84ドルであった。しかしNY証券取引所8月の売買高は、「1日あたりの平均が27日時点で約9億9000万円株と前月比で14%減」「2000年以降の月間ベースで10億株を下回ったことは一度もない」というから、「マネーの株式離れは深刻」とのことである。
★「特に際立つのが個人マネーのリスク回避」と日経新聞朝刊8月30日号は米国株投信の異変を報じている。「米国株で運用する投資信託は8月中旬までに16週連続で流出が流入を上回っている」
★米国の個人の運用資産に占める株式のウエイトは、「7月末時点で52%と、年初の64%から大きく下がった」(同紙)。米国人の株式離れは長期化するのか?
★クレディ―・スイスのストラテジスト、クリゴット氏の意見を同紙は紹介している。
「雇用不安もあり、多くの米国人がかつてのようなリスク投資への意欲を失っている」
米国に住むC君は母国で投資銀行のトレーダーになる夢も捨て、今は駆け出しI Tエンジニアのアルバイトにありつき、なんとか元気にやっている。最近のメールには「セイブ・マネーが一番」と書いてきた。あれほどギャンブル好きのC君であったのに預金が一番とは失恋でもしたかと心配でもある。
★日経平均株価は、8月29日はふたたび9000円台にもどり、プラス158.20高の9149.26円となった。しかし日米欧の個人マネーの株式離れはどこまでいくのか?
眼を凝らして市場の異変をみていきたい。
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