竹川美奈子さん、今年も快調に投信の世界を斬る!
★2007年に上梓した「投資信託にだまされるな!」(ダイヤモンド社発行)は、この手の本では珍しくウン十万部売れたという。タイトルがズバリだし、第一章の「こんな投信は買ってはいけない!は、それらしき人気投信商品の化けの皮を剥ぐ。その語り口は簡潔明瞭にして実に爽やかであった。
2010年8月「投資信託にだまされるな!」2010年最新投信対応版が発行された。
★2008年の秋のリーマンショックに遭遇して、投資の世界もいつもの暴落から再起、そして低調という流れを漂っている。この2年間の投信の世界を網羅しながら、竹川「投資信託にだまされるな!」2010年版は、さらに情け容赦なくダメ投信をたち斬る。
まず、第1章「こんな投信は買っていけない!」には、新たに「通貨選択型投信」「テーマ型投信」「リスク限定投信」を取り上げている。
★特に前作「投資信託にだまされるな!」より2010年版第3章が実に具体的でいい。
A)低コストなグローバルバランス型の投信を買う
B)複数のインデックスファンドを自分で組み合わせる
C)ETF(上場投資信託)を買う
少しづつ投資信託から資産運用を始めてみようという個人にとっては、まず、この3章から読んでも十分に投資信託に慣れ親しむことができる。
★第4章「世代別にみる、投資信託の活用法」は前作以上に「実践的」なアドバイスがいくつももりこまれている。
例えば「あえて投資をしないという選択肢もあってもいい」といった視点などは、著者竹川さんならではの投資の奥行きである。今でも激務を縫って欠かさない企業従業員のライフプランセミナー講師も務める竹川さんがフツーの人々との交流から培った「知恵」でもある。
★竹川「投資信託にだまされるな!」2010年版の誉めついでに誉めておきたいのは、第5章「投信の疑問にすべてを答えます」である。
「すでによくない投信を買ってしまいました。どうすればいいでしょうか?」
これなどは、リーマンショック後に多くの個人投資家が抱えている他人に言えない悩みでもある。この悩みについても実に的確なアドバイスを展開している。
★投資信託のビギナーから自称プロの方々に、一家に一冊、「投資信託にだまされるな!」は、投信の薬箱としてお役に立ちますと伝えておきたい。
年金お助けBOOK 2008-2009年版
適格年金のやめ方