リーマンショック損失も60%程度に回復
★確定拠出年金(DC)の資産運用、もう少しでリーマンショック損失を回復するところまできた。3月に入り、確定拠出年金(DC)の運用状況をつぶさに接する機会をもつことができた。ひとつはDC加入者の退職後のライフプランセミナー、もうひとつは某企業労使の確定拠出年金(DC)運営協議会であった。
★市場の回復は不思議なことに人々の心をうきうきさせる。セミナーで出会う確定拠出年金(DC)加入者も資産運用の未来について語りはじめた。この先5年、金利はどうなるか?国債はどうなるか?日本株に未来はあるか?欧米の株式か?新興国の投信か?といった質問に遭遇する。
★あと数カ月で定年退職をむかえる59歳の確定拠出年金(DC)加入者達の場合である。ある人は資産の全部をDC定期預金、ある人は逆にすべてを国内株式と外国株式の投信、この両極端のケースの場合でもそれぞれが、退職後の資産運用に思いを語りかけてくる。
★全部をDC定期預金の人は、一時金で解約したところでどうせ使ってしまうならば、確定拠出年金(DC)にそのまま65歳まで預けておきたいが、何が良い商品か?
年金で受けるのと一時金で受けるのと税引き後はどちらが得か?
確定拠出年金理解もだいぶ定着しつつあるようだ。
★全部を国内株式と外国株式の投信にしている人の場合、70歳前までこのまま運用しておきたいが今の投資信託のままでいいのか?
★定年退職後の確定拠出年金(DC)は新たな掛金拠出はなく、「運用指図者」としてひたすら運用だけ手掛けていくことになる。
同じ投資信託なら市中の金融機関で買う投信よりも、確定拠出年金(DC)の投資信託が有利であることはわかっているが、運管費用などの口座管理コストがどうなるかは意外に知られていない。
企業によっては数年間だけ会社で持ってくれる場合、本人が自分で払う場合で「運用指図者」の手取り額は結構違う。
★09年は08年9月のリーマンショックで投資信託はすべて惨憺たる実績だった。
3年累積リターンで、国内株式のインデックスは▲40%~▲30%、アクティブ投信では▲50%~▲40%、外国株式はアクティブもパッシブもほぼ▲40%~30%。
そのなかで国内債券のインデックス投信で3%と健闘していたが、多くの確定拠出年金(DC)加入者は国内債券投信には余り関心を示さないから、加入者の70%から80%は元本確保型の低金利の様子見であった。
★DC定期預金か利率保証型の年金保険も未だ低金利で推移しているが、3年物で0.35%、5年物で0.6%、10年物で0.9%だから、市中金融機関の大口定期預金なみの「優遇金利」の状況にある。
★2010年1月時点の3年累積リターンは、
国内株式のインデックスは▲17%から▲13%、国内株式のアクティブは▲20%から▲15%、外国株式のインデックス、アクティブとも▲13%程度には回復。
問題は国内債券である。3年累積リターンは2%程度であるから、この1年前は3%前後であったから、なかなかこの商品の扱いは難しい局面にある。
★さて、資産運用の春爛漫も実際はまだ遠いところにあるが、確定拠出年金(DC)加入者に久方ぶりに春は来るのか。
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