民主党年金改革案、どこをどう改革するのか?(その6)
★2月26日衆議院予算委員会、公明党の前厚労相坂口力さんはポイントをついた質問をしていた。どこのマスメディアも伝えていない。要約翻訳して記す。
「民主党の改革案は2004年の参議院選挙の図と2009年の衆議院選挙の図では最低保障年金の位置が上下逆さまになっている。なぜそうなったのか?」「所得比例年金の保険料15%。勤労者は半分で済むが、自営業者は15%全部負担。ほんとうに自営業者が負担できるとお考えか?」と坂口さん。2004年年金改正時の厚労省大臣、坂口さんは「100年年金安心プラン」の張本人であった。
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民主党年金改革案、どこをどう改革するのか?(その7)
★目標運用利回りにどれほど意味があるのか?
長妻昭厚労相が2月26日、10年度からの5年間の公的年金の運用利回りに目標を設定しないことを決めたのだ、と日経新聞2月27日号が伝えていた。
長妻昭厚労相、予想に反して慎重かつ保守的な判断だったと評価したい。
そもそも資産運用で「目標運用利回り」、あればあったで大凡の資産配分の検証材料、将来のインフレ劣化を回避する均衡点を探る、それ以上もそれ以下にも価値はない。
「目標見送りによって資産構成の見直しは困難になり、現状維持を余儀なくされる」と日経新聞2月27日号はいささか大げさに報じる。これまでも目標利回りを外れたからといってはそのたびに資産構成を変えてきたのだろうか?
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民主党年金改革案、どこをどう改革するのか?(その8)
★政権交代、民主党政権の役割は年金問題のオープンな論議を仕掛けることだ。2009年12月24日の「年金資産運用検討会」の「次期中期目標における運用目標について」の意見交換は興味深い内容になっている。これまでの公的年金の資産運用でこうした「常識」的な検証がされることはなかった。
インターネットからも詳細を読むことができる。
http://www.gpif.go.jp/kanri/pdf/kanri02iinkai332.pdf
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民主党年金改革案、どこをどう改革するのか?(その8)
★2004年の年金改正紛糾時の頃だったと思う。TV朝日放映の「ビートたけしのTVタックル」に出演した民主党の某国会議員氏は、公的年金の運用損失を「こんなリスクをとる運用をやっていていいのか?」と自民党の某国会議員を問い詰めていたような記憶がある。
ところが、同じ民主党の原口一博さん、2009年に総務相大臣を拝命したかと思ったら、怪しいことを言い始めている。以下要約である。
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民主党年金改革案、どこをどう改革するのか?(その10)
★民主党の年金改革案、志は誠に立派なようだが、どこかあやうく、あやしくなってきた。2004年から2006年、民主党や自民党の年金問題に関心のある先生方と何度か意見交換の機会をもった。その際、皆さん、国家でそんな巨額な資金運用はいかがなものか、と言っていたものだ。ところが、あぶりだされる民主党の年金改革、資産運用論議に怪しい影が見える。その象徴が総務相原口一博氏&総務省顧問山﨑養世氏ラインによる「収益追求」「ソブリン・ウェルス・ファンド(SWF、政府系ファンド)で運用」「プロフェッショナルによる運用」である。投資お馬鹿さんの火遊び、かつ新たな運用利権組織を作るだけのことだ。
ならば、公的年金120兆円の運用はいかにあるべきかを考えておきたい。
ここでは「考えるヒント」だけでも提案。
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リーマンショック損失も60%程度に回復
★確定拠出年金(DC)の資産運用、もう少しでリーマンショック損失を回復するところまできた。3月に入り、確定拠出年金(DC)の運用状況をつぶさに接する機会をもつことができた。ひとつはDC加入者の退職後のライフプランセミナー、もうひとつは某企業労使の確定拠出年金(DC)運営協議会であった。
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年金受給者にも失業給付をとらせる現行制度は公平なのか?
★完全失業率4.9%、なかなか雇用環境が好転しない。「09年4月~12月の給付額1兆154億円と前年同期に比べて60%増加」と、日経新聞3月8日号は厚労省の雇用保険財政の状況を報じている。
失業給付の1カ月当たりの平均受給者数は、「09年4月~12月で90万2800人。08年より48%増え、02年度(平均104万8300人)に迫っている」(同日経より)。
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在職老齢年金支給停止調整48万円が47万円に
★60歳台前半の働いている人の厚生年金は、給与額と年金額から割り出される年金支給停止額が決められる。その一部、または全部が支給停止された老齢厚生年金を「ザイロー」、「在職老齢年金」という。
生年月日によっては60歳前半でうける「定額年金」と「老齢厚生年金」で構成される「特別支給の老齢厚生年金」をうけている人はその全額が減額また停止の対象となる。
在職老齢年金支給停止の「基準額」が4月1日から改定されることになった。
続きを読む "60歳台前半の在職老齢年金の改定 (その1)" »
老齢厚生年金と総報酬月額相当額の合計が48万円超は「47万円超」に変更
★65歳、70歳以降も職あり、月額平均給与が47万円もある人はほとんどが企業の役員であろう。2010年4月1日から在職老齢年金の「基準額」改定で、65歳以降、70歳以降の方々にも影響する。
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「所得比例年金」案、65歳からの所得と年金の調整に注目
★年金制度のなかでも在職老齢年金の仕組みはほんとうにむずかしい。
「自分はこんな安月給になったのに、なぜ、年金がもらえないのか?」とライフプランセミナーで60歳定年直後の人によく聞かれる。
「定年後は会社とは業務委託契約で働く。受け取る報酬は請負金。給与ではないから在職老齢年金ではなく、老齢厚生年金をまるまるもらえることになっている」と、なかなか賢いことを言う人もいる。
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3月23日から日経新聞電子版が開始となるが・・・
★新聞もテレビもみずからの赤字はトップ記事にはしない。朝日、毎日、読売と大手新聞社は09年3月期決算から軒並み赤字転落となったが、唯一、09年3月期は連結ベースで48億円の黒字をキープしていた日本経済新聞もいよいよ赤字経営となった。
「日経新聞が初の赤字、連結純損失132億円-広告低迷で4期連続減収 」を伝えるブルームバーグ3月9日のネットニュースであった。
「売上高は前期比13%減の3154億円。減収は4期連続。営業損益も170億円の黒字から38億円の赤字に転落した。同社の大塚敏生広報グループ長によると、赤字転落は2000年12月期の連結業績開示後で初めて」(同ブルームバーグ)。
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「遊び心」の大前研一さん曰く、休日ぐらい自分で決めてよ!
★鳩山首相の弟、鳩山邦夫さん自民党を離党。地中海のクロマグロもついに禁漁の雲行き。3月16日は心穏やかでないニッポンであった。そこで休暇について考えたい。
会社や学校を休むことは大切なことである。休暇は自分の心と体をリフレッシュするまたとないクスリである。ニッポン人は会社でも学校でも休暇クスリの効用を余り信じていない。休暇は新たな意欲の活性化の源泉でもある。
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学校は出たけど大企業採用ならず、11年春の採用未だ低水準である。
★日経新聞3月15日号、2011年春の採用計画調査。
「大卒採用計画数は10年春見込に比べ3.1%増」「ただ、採用数は依然低水準で、減らす計画の企業も34.5%を占める」と報じている。2011年春の新卒採用の学卒別である。
・大卒採用予定人数は5万6413人、対前年比3.1%。
・短大・専門学校・高専卒採用人数は3623人、対前年比マイナス8%減。
・高卒採用人数は9850人、対前年比マイナス9.5%減。
大卒採用が増加に転じているようだが、実態は「前年比20%台の増加だった05~07年を大きく下回る」水準。
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高齢者単身世帯13万4520円、3人世帯24万4970円、母子2人家庭22万2420円
★今、急速に生活保護家庭が急増している。09年11月で生活保護家庭は約129万3千世帯、保護された人は約179万人。1995年、生活保護家庭は約60万2千世帯、保護された人は約88万人であったから、この14年間で世帯数も被保護人員も約2倍強である。厚労省の社会・援護局から「平成22年度予算(案)における基準額(月額)の具体的事例」が公表(3月2日)されている。そして平成22年度は、「完全失業率が5%を超え高水準」「現下の厳しい経済・雇用状況を踏まえ」、生活保護基準額は据え置きとなった。基準額の具体的事例を掲載しておきたい。
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2010年6月から月額1万3千円、対象児童は1735万人
★なかなか増えないサラリーマンの給与である。衆議院本会議で「子ども手当法」が可決した3月16日の翌日17日は、大手企業の春闘回答日。リーマンショックの傷も癒え、大企業は徐々に業績回復すれど、賃上げ回答はどこも厳しい。そこで「子ども手当」と「高校授業料無償化」である。子を持つ親にとっては、実質賃上げ以上の所得増でもある。
0歳時から中学卒業する児童1735万人の親たちにとっては春の朗報だ。
この子どもたちの未来に巨額の国家負債として残ること必至だと、野暮な物言いはさておいて、ともかく支給開始となった「子ども手当」である。
2010年度は総額2兆2500億円、2011年度に月額2万6千円の満額となると総額4兆9600億円の国費となる。借金国家ニッポンにこの歳出をどこまで続けることができるか、今は誰もが固唾を呑んで国家の財政破綻の行く末を眺める他に術はない。
この「子ども手当」は「ほころび残る」と報じているのは日経新聞3月17日号であった。
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3月23日、「日本経済新聞 電子版」を創刊
★新聞紙は毎週出る最大のゴミである。これこそ地球環境の保護に逆行する最大のものではないかとつくづく思う。ではインターネットで読める配信記事で事足りるか、というとなぜか落ち着かない。記事内容そのものがアウトライン、もしくは記事要約だけである。原典にあたるという癖はどうしても紙の新聞記事がないと納得できない。そこでというわけではないだろうが、日本経済新聞電子版は、電子版とうたいながらも朝刊・夕刊の新聞紙の写真を付し、そのなかの気になる記事をダブルクリックするとWEB版に飛ぶ仕掛けになっている。残念ながら写真の新聞紙から直接に記事を読むのは結構、辛いものがある。新聞記事そのものは、画面から精読するには長すぎるのである。どうしてもWEB版に飛んで、プリントアウトして読み直すことになる。
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給付利率を現行の2.9%から0.3%下げの減額
★企業年金は年金減額の波が急速に拡大していく荒れ模様となりつつある。2012年3月期の企業の退職給付会計基準の見直し、積立不足の一括計上、自己資本の縮小、もしくは債務超過への転落、経営者にとっては年金悪夢がやってきた。
三菱重工、現役社員約3万4000人、退職者1万9000人の半数である9500人を対象に、
企業年金の年金現価率を現行の2.9%から0.3%下げ改定を2010年9月実施する。
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2011年1月から確定給付企業年金に変更
★三菱重工の企業年金は適格年金。2012年3月末に法令廃止になる適格年金を11年1月から確定給付企業年金に変更となるようだ。日経電子版3月26日号は、「三菱重工業は25日、9月から企業年金の給付額を減らすことで労働組合と基本合意」
「退職後15年まで」「10年物国債の平均利回りに1.3%上乗せした水準だが、この上乗せ幅を1.0%にする。退職者がもらう年金額は平均で年1万2千円程度減る見通し。会社側は費用負担を数十億円規模で軽減できる」と報じている。
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厚労省「平成20年国民年金被保険者実態調査2010/3/18」(その1)
★自営業者、フリーター、学生、パートタイマー、無職者、失業者は国民年金の第1号被保険者と呼ばれる。その数、1831万6千人(2008年)。保険料は自己納付するか免除申請することが義務となっている。国民年金の納付者は986万5千人で53.9%、完納者は794万人で43.3%。滞納者は433万人で23.6%。前回の2005年調査の納付者は57.2%、完納者は46.8%であったから国民年金納付状況はさらに悪化してきた。完納者とは過去2年間のうち24か月納付した者。過去2年間に1カ月でも保険料納付していれば「一部納付者」。納付者とは「完納者」と「一部納付者」の合計。民主党政権の年金改革案は、この国民年金を消費税でまかなう最低保障年金に転換する。まずは、厚労省「平成20年国民年金被保険者実態調査2010/3/18」から国民年金の実情を再確認しておきたい。
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厚労省「平成20年国民年金被保険者実態調査2010/3/18」(その2)
★もはや国民年金の第1号被保険者は非正規労働者である「臨時・パート」労働者、無職の人々が半数近くになっている。
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