貯蓄取崩し69%、クレジットカード利用で支払い先延ばし24%
★増えない収入、支出オーヴァの家計、どんなやり繰りをしているか?
日本経済新聞社のインターネット調査「家計1000人アンケート」を続けよう。複数回答だが、限界家計の踏みとどまりから決壊の過程が見える。
一番多いのが「貯蓄を取り崩す」69%。
2番目は、「クレジットカードで支払い、引き落とし時期を先延ばす」24%。
3番目は、「商品や現金と交換できるポイントを使って支払う」22%。
ここまでは、収支バランスの立て直しがなかなかできず、消費行動の抑制がきかない家計再建の難しさを物語っている。
★「収入が再び増えなければ将来の自分が苦しくなることは忘れてはいけない」と、日経ネットPLUSが警告している。
収入の縮減、貯蓄の減少、一度崩れた収支のバランス、限界家計をどう立て直すかは、本人や家族だけで話し合ってもなかなかその突破は難しい。しかし、ここで踏ん張らないと、限界家計は一気に自転車操業に突入する。
★限界家計の自転車操業化の前に、打つべき手の幾つかのヒントは、日経インターネット調査「家計1000人アンケート」にもある。
4番目は、「支出が収入を超えることはまずない」15%。
家計のバランスを重んじている人が15%は少ない。
「家計バランス」とは「計算」なのだが、ニッポンの家計、サラリーマン&ウーマン家庭から「家計簿」が消え、長期の家計計画をもたず、成り行き任せの実情を物語っている。限界家計の突破は、まず収支バランスの計算と見通しを作成することが、すべての始まりであるのは昔も今も変わらないはずなのだが・・・。
5番目は、「不要になったブランド品や中古品を打って現金収入を得る」14%。
不要不急のモノは売る。ブランド品は流行らない。ヴィトンもベルサーチもイナカ者の代名詞になったデフレ経済ニッポンなのである。
6番目は、「アルバイトや単発の仕事、内職などで一時的に収入を増やす」13%。
本業の収入が増えない以上、副業で稼ぐ。家族全員で働き、少しでも収入を増やす。しかし、思った以上に「副業のすすめ」が少ない。
7番目は、「分割払いにして、毎月の支出額を収入の範囲に抑える」10%。
結局、どうしても欲しいから高い金利払ってリボ払いなのか。分割払いでも結局は高い買い物につく。これを繰り返していると、着実に限界家計はどこかで決壊する。
★限界家計が家計崩壊にむかう姿も日経インターネット調査「家計1000人アンケート」は示している。
ここからは、家計破綻寸前で途方もない困難にある家庭である。
8番目は、「親など家族に援助してもらう」(返済なしの親からの援助か?)7%。
9番目は、「クレジットカードでキャッシングする」6%。
10番目は、「家族から借金する」6%。
11番目は、「お金が入るまで支払いを待ってもらう」4%
12番目は、「金融機関や消費者金融で消費者ローンを組み」2%
★家族の病、子どもの進学、交通事故、失業、人生には思わぬクライシスが地雷のように埋まっている。8番目から12番目までは、なんらかの生活クライシスが起これば、誰もが一気に家庭崩壊になだれ打つ姿である。
同アンケートでは比較的少ない傾向値を示しているが、現代ニッポンの消費者金融の利用者は少なくとも1400万人、そのうち多重債務者は200万人超との指摘(政府の平成19年2月公表数値)がある。そのなかで、二進も三進もいかず、自殺に追いやられる人は年間7000人にも及ぶといわれている。
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