社員もOBにも責任があるのか?
★「社員は悪くはない。責任はない」。経営破綻した山一証券の最後の社長野澤さんのセリフであった。1月12日鳩山首相の場合はそうは言わない。「(年金の大幅減額で)生活に支障が出るとの気持ちは分かるが、JALがこういう状況になったのは一体誰の責任だということになれば、それぞれが責任を負わなきゃいけない話だ」(1月12日ASASHI.com)。JAL日航の経営破たん、会社更生法申請、鳩山首相が軽率に口走った「責任」は誰にあるのか?
★OB受給権者8936人は年金30%減額でひとまずすんだが、連結ベースの従業員48,934人は年金50%減額どころか退職金減額、賃金カット、処遇低下、そして1万3000人の解雇がやってくる。
個人株主48万人の所有株式は紙屑となった。
国内主要取引企業の2910社(サンケイネットニュース)は連鎖倒産の危機が待っている。JAL日航の経営はたんの責任はもの言わない人々に重くのしかかっている。
恵まれたご家庭で育ったというだけあって、鳩山お坊ちゃま首相、これら無辜の人々の不安と苦悩に思いが至らない。
★高校を卒業して憧れの飛行機整備士になった新婚ほやほやのC君、子どもができやむを得ず時給パートのスッチーをやっているテニス仲間のA子さん。それぞれJAL日航の関連子会社に雇われているため、真っ先に解雇される恐怖におびえている。新聞等マスメディアは、恵まれたJAL日航の高給社員達を目の敵の如く報道するが、この傲慢会社をこれまで支えてきたのは子会社にあって安月給で働いてき人たち、JAL日航の無理難題に耐えてきた取引先企業なのである。
鳩山お坊ちゃま首相、この人たちまで「それぞれが責任を負わなきゃいけない話だ」となるのであろうか。
★1月13日、京セラの稲盛和夫名誉会長、新生JAL日航の次期経営最高責任者(CEO)への就任要請を受諾した。稲盛さんがこれからやるのは、経営者としては心痛むことではあるが、阿修羅の如く首切り役である。これはこれで経営者の道だ。
★敬虔な仏教徒でもある稲盛さん、仏心は脇において、JAL日航の経営破たんの真の責任はどこあるか、万巻の書「沈む太陽・PART2」として残してもらいたいものだ。
企業の栄華盛衰、起業から勃興期にある謙虚と自信、それが傲慢に変容し、経営トップから下っ端までが会社を食い物にしてきた「JAL日航沈む太陽・PART2」は、後代の経営指南書として長く語り継がれるはずである。
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