OB受給者同意成立、新生JALに待っていることは?
★JAL日航の受給権者の3分の2の減額同意が成立したようだ。回答期限1月12日、「同意書は同日午後1時時点で計5991通に達し、OB全体(8936人)の3分の2にあたる5957人をわずかに上回った」と日経ネットの最新ニュースが伝えている。現役社員のうち企業年金加入者1万6000人については1月4日に3分の2以上の同意取り付けが成立している。JAL日航の企業年金の給付現価率、現役50%引き下げ、OB年金受給権者30%引き下げで、JAL企業年金基金の継続は、これにて一件落着なのだろうか?
★必要積立額である最低積立基準額5330億円、年金資産2918億円、積立不足金2412億円のJAL企業年金基金である。現在、資産運用利回りが10%程度に回復したとしても、年金資産は必要積立額の60%程度しか充当されていない。約40%、約2000億円強の積立不足は誰がどのように補てんしていくのか?
★まず、1万3000人強のリストラによって、会社を去る人の多くは企業年金基金から「選択一時金」もしくは「脱退一時金」を選択する可能性は高い。その場合、年金資産3000億円は急減することが見込まれる。積立不足はどの程度に拡大するか?
★JAL日航本体の社員1万6000人をリストラ対象とすると、企業年金基金の加入者は3000人程度になることになる。3000人の加入者で1万数千人の年金受給権者となるわけだから、現役一人当たりの掛金負担はどうなるのか?
★JAL日航の関連会社をふくめた連結ベースの従業員48,934人のうちリストラ対象を子会社に限定したとしても、JAL日航本体の社員1万6000人に年金受給者はやはり1万数千人となる。
年金現価率4.5%を1.5%程度に引き下げたところで、過去勤務債務掛金、将来分掛金の引き上げは避けて通れないはずである。新生JAL日航の会社掛金負担はどのぐらいになるのであろうか?
★繰り返し警告しておきたい。JAL日航の企業年金基金の継続は最悪の選択となるであろう。新生JAL日航の企業年金問題、本当の負の連鎖はこれからやってくる。
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