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JAL企業年金減額、なにが問題なのか?(その6)

素早い解散こそ、今とるべき最善の道である
★加入者と受給者の減額同意署名集計はただちに中止、解散の同意署名に切り替える時である。その場合には、加入者の4分の3の同意署名、受給者同意は必要がない。解散手続きもヤル気があれば、6カ月もあれば十分である。
JAL日航の受給権者9000人の3分の2の減額同意となるか、1月12日はその回答期限である。しかし、目標の数に至らず、回答期限延長となるそうだ。なんと虚しいことをこの会社は繰り返すのか。この会社の企業年金基金に残された道は粛々と解散手続きに入る道しかない。
JAL日航の法的整理が決まった現在、企業年金を存続する意義も価値もほとんどないはずである。必要積立額である最低積立基準額5330億円、年金資産2918億円、積立不足金2412億円の企業年金基金であるらいしい。
本誌ブログは、首尾一貫してJAL日航は企業年金問題の最終解決は、「年金基金解散」が「正道」であることを主張してきた。「年金基金解散」となれば、受給者も現役も等しく「残余資産の分配」となる、はずである。
受けられたはずの年金・一時金ではなく、その54%程度の「分配金一時金」で清算となるのであろう。現役加入者と年金受給者が年金資産2918億円プラスアルファーを公平に各人の積立基準額按分比で分配する。
更生会社となるJAL日航にとっても、残る現役社員にも、年金受給者にとっても、「年金基金解散」は相対的に有利なはずである。それに三者三様、後腐れがない。

★給付現価を加入者50%引き下げ、受給者30%引き下げでJAL企業年金基金を継続したところで、1万3000人強の大量解雇後の新生JAL日航は、加入者1万人、受給権者は今の9000人から最大で2万2000人から最小でも1万数千人という制度成熟度がオーバーヒートした企業年金となる。

★JAL日航の2010年3月末の決算見込みは、▲2600億円超の営業損失とリストラ費用約1兆円の特別損失で経常損失は▲1兆2600億円超。バランスシートも▲8000億円超の債務超過。すでに、いつ自己破産してもおかしくない立派な破産会社である。

★新生JAL日航になったところで、早晩に制度継続基準は立ちいかなくなり、過去勤務債務の急増、掛金の大幅引き上げ、みたびの年金水準そのものの引き下げに見舞われるのは火を見るより明らかである。政府・財務相=企業再生支援機構が、受給者の同意署名3分の2以上の場合、企業年金存続を画定しているとすると、これはとんでもないミスリードである。

★現役加入者で「運よく」新生JAL日航に残る社員にとっては、先行きふたたび火を吹いて墜落必至の企業年金基金に将来の退職金であり年金である原資を預けることは愚の骨頂である。
まず、これまでの分は「残余資産分配金」として、一時金選択して手元で確保し定期預金にでもするか、企業年金連合会に移喚し保全確保することが正しい。
数年後にJAL日航再建のあかつきには、将来分の退職金と年金は、確定拠出年金(DC)を導入してもらい会社のリスクと切り離すことが賢明である。

★企業年金連合会に移喚された「分配金」は「連合会通算年金」として、予定利率2.25%で積み立てられる。しかも60歳から給付率2.25%の終身年金である。さらに、この「分配金」は一時金を選択すれば課税されるが、「連合会通算年金」を選択すれば60歳まで課税繰り延べされる。さらにまた、新生JAL日航が確定拠出年金(DC)にでもなれば、そこに移喚することもできる。今は、ともかく安全地帯に回避することである。

★今後退職を余儀なくされる社員、現在の年金受給権者の場合も、基金解散によって「分配金」を一時金でとるか、「連合会通算年金」でとるかは現役加入者と同じである。そして、「連合会通算年金」を選択すれば、減額同意で求められている1.5%の給付率よりはいい2.25%、終身年金である。

★「分配金」は個々人の「最低積立額按分率」によって違うので、60歳時の一時金相当額、企業年金存続した場合とどのくらいの違いがでるかはなんともいえない。

★JAL日航企業年金基金解散で「分配金」が、本来の退職金・年金の半分になってしまうなどと、ケチなことを言っている場合ではないのである。半分になったところで大企業の日立や東芝などとほぼ同じ程度になると推計できる水準なのだ。経営破綻した会社で世間並み以上の退職金や年金がまだいただけるのである。

★会社更生法適用される会社である。まだ「分配金」があるだけでも幸である。しかも、「企業年金基金解散」によって、これを企業年金連合会の終身年金として確保される道が残されているのである。
そして、なによりも、新生JAL日航の将来の不確実性からは遮断された安全飛行は、今しばらくは国によって保証されるのである。

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2010年01月12日 06:01に投稿されたエントリーのページです。

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