★福岡の社会保険労務士、菅野美和子さんからの新年メルマガである。
菅野さんは、さまざまな人の年金事例に対応し、ひとつひとつ実に丁寧かつ親切にサポートしている社会保険労務士さんである。恐らく、顧客からの依頼で年金記録の調査のために年金記録確認第三者員会に陪席したのであろう。その時の光景を簡潔な文章で的確に表現している。やるせない思いで第三者員会に駆け込み訴えする人にとっては、やはり、この光景は、年金不信を和らげるどころか、逆に不信増長させるものがある。以下、菅野さんのメルマガを引用しておきたい。ご興味ある方は、下記にアクセスしていただきたい。
http://www.mag2.com/m/0000106417.html
続きを読む "年金記録確認第三者員会、冷たく遠い光景" »
★JAL日航の西松遥社長は、役員報酬も返上しほとんど無給かつ無休で孤軍奮闘している。恐らく、愛すべきJAL日航を殺しかねないシャフリヤール王に嫁いだ娘シャハラザードの如く眠れない夜、悪夢見る、千夜一夜が続いているのであろう。なぜ、ここまで最愛の会社が堕ちたのか。悔しくもあれば、自らの不甲斐なさ、その無力感との戦いは壮絶なものがある。ここまでは想像の域をでていないが、JAL日航の絶望を最もよく知っているのは西松遥社長であるはずだ。
続きを読む "JAL企業年金減額、なにが問題なのか?(その5)" »
素早い解散こそ、今とるべき最善の道である
★加入者と受給者の減額同意署名集計はただちに中止、解散の同意署名に切り替える時である。その場合には、加入者の4分の3の同意署名、受給者同意は必要がない。解散手続きもヤル気があれば、6カ月もあれば十分である。
JAL日航の受給権者9000人の3分の2の減額同意となるか、1月12日はその回答期限である。しかし、目標の数に至らず、回答期限延長となるそうだ。なんと虚しいことをこの会社は繰り返すのか。この会社の企業年金基金に残された道は粛々と解散手続きに入る道しかない。
JAL日航の法的整理が決まった現在、企業年金を存続する意義も価値もほとんどないはずである。必要積立額である最低積立基準額5330億円、年金資産2918億円、積立不足金2412億円の企業年金基金であるらいしい。
本誌ブログは、首尾一貫してJAL日航は企業年金問題の最終解決は、「年金基金解散」が「正道」であることを主張してきた。「年金基金解散」となれば、受給者も現役も等しく「残余資産の分配」となる、はずである。
受けられたはずの年金・一時金ではなく、その54%程度の「分配金一時金」で清算となるのであろう。現役加入者と年金受給者が年金資産2918億円プラスアルファーを公平に各人の積立基準額按分比で分配する。
更生会社となるJAL日航にとっても、残る現役社員にも、年金受給者にとっても、「年金基金解散」は相対的に有利なはずである。それに三者三様、後腐れがない。
続きを読む "JAL企業年金減額、なにが問題なのか?(その6)" »
OB受給者同意成立、新生JALに待っていることは?
★JAL日航の受給権者の3分の2の減額同意が成立したようだ。回答期限1月12日、「同意書は同日午後1時時点で計5991通に達し、OB全体(8936人)の3分の2にあたる5957人をわずかに上回った」と日経ネットの最新ニュースが伝えている。現役社員のうち企業年金加入者1万6000人については1月4日に3分の2以上の同意取り付けが成立している。JAL日航の企業年金の給付現価率、現役50%引き下げ、OB年金受給権者30%引き下げで、JAL企業年金基金の継続は、これにて一件落着なのだろうか?
続きを読む "JAL企業年金減額、なにが問題なのか?(その7)" »
社員もOBにも責任があるのか?
★「社員は悪くはない。責任はない」。経営破綻した山一証券の最後の社長野澤さんのセリフであった。1月12日鳩山首相の場合はそうは言わない。「(年金の大幅減額で)生活に支障が出るとの気持ちは分かるが、JALがこういう状況になったのは一体誰の責任だということになれば、それぞれが責任を負わなきゃいけない話だ」(1月12日ASASHI.com)。JAL日航の経営破たん、会社更生法申請、鳩山首相が軽率に口走った「責任」は誰にあるのか?
続きを読む "JAL企業年金減額、なにが問題なのか?(その8)" »
赤字家計40%、収支トントン家計31%
★所得が伸びない、家計にゆとりが生まれない。老後の蓄えもおぼつかない家庭が増えだしたのは2001年あたりからである。政府統計であらわれてきたのは、2007年度の厚労省の毎月勤労統計調査からであった。あれから3年がたち2010年のニッポンの家計の実相を垣間見ることができる調査がある。日本経済新聞社がインターネットで全国の約1000人に調査した「家計アンケート」である。1月10日付の日経新聞「SUNDAY NIKKEI」で特集があった。そのより詳細なデータが、日経ネットPLUSに掲載されている。以下、「2010年ニッポンに家計」素描を試みてみたい。
※数値表示は、小数点以下四捨五入とした。
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35%が「節約」、25%が「収入増」、「収入増」+「節約」26%
★43%の人が厳しくなると思い、赤字の家計ではさらに厳しくなると思う人は54%に達している。そこで「家計再建」である。「今年、あなたは家計を見直すとしたらどうする?」という問いに対して、35%の人が「節約」、25%の人が「収入増」、「収入増」と「節約」両方に取り組む人は26%。この中で、「もうどうしようもない」と断末魔のようなことを言う人が5%というのが気にかかる。日本経済新聞社のインターネット調査「家計1000人アンケート」を続けよう。
続きを読む "家計見直し、「節約」はどこまで進むのか?" »
貯蓄取崩し69%、クレジットカード利用で支払い先延ばし24%
★増えない収入、支出オーヴァの家計、どんなやり繰りをしているか?
日本経済新聞社のインターネット調査「家計1000人アンケート」を続けよう。複数回答だが、限界家計の踏みとどまりから決壊の過程が見える。
一番多いのが「貯蓄を取り崩す」69%。
2番目は、「クレジットカードで支払い、引き落とし時期を先延ばす」24%。
3番目は、「商品や現金と交換できるポイントを使って支払う」22%。
ここまでは、収支バランスの立て直しがなかなかできず、消費行動の抑制がきかない家計再建の難しさを物語っている。
続きを読む "限界家計、デンジャラスゾーンに接近" »
社会保障の将来への不安59%、年金不安は88%
★人々の最後の砦は、医療・雇用・介護・年金を確かにしてくれる社会保障制度である。日本経済新聞社のインターネット調査「家計1000人アンケート」では、人々の社会保障制度の「思い」を調査している。この制度の将来に「不安を感じる」59%、「感じない」2%、「わからない」は38%。
日経ネットPLUAは、「社会保障制度の中で不安が集中するのが年金制度だ。年金制度に不安を感じるという回答は実に88%と、10人中9人が不安を訴えた」と報じている。
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じっくり確認した23%、目をとおしただけ32%、中を見ていない4%
★各地、各企業で繰り広げられているライフプランセミナーでは、「ねんきん定期便」を持参して来る人が多くなってきた。
2009年4月から各人の誕生月に社会保険庁から郵送されてきている「ねんきん定期便」は、この1月生まれの全被保険者にはすでに手元にあるはずである。加入履歴、国民年金納付状況、厚生年金の報酬記録、年金見込額など、ニッポンの年金制度開闢以来の本邦初公開の年金個人情報の通知である。日本経済新聞社のインターネット調査「家計1000人アンケート」の回答、「内容をじっくり確認した」人が23%も上るのは、ライフプランセミナーの講師として接してきた「ねんきん定期便」への反応力としては、結構良い数値である。「じっくり確認した」後に何を理解したかは、このアンケートでは不明だが、「年金見込額」への何らかの思いだけは抱いたはずである。
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企業年金基金に「特例一時金請求」が増大すれば年金基金解散も・・
★JAL日航の再建は暗礁に乗るのではないかという観測が浮上している。2010年1月19日、JAL日航は会社更生法を申請したが、企業年金問題が再燃する可能性が消えていない。負債総額2兆3221億円、債権放棄7300億円の借金棒引き、グループ全体で1万5661人の削減。100%減資で上場廃止、JAL日航株は紙屑となった。日本政策投資銀行が6000億円、企業再生支援機構が3000億円、総額約9000億円強の融資枠を設定し、企業再生支援機構による新生JAL日航の再建は3年以内に計られるという。JAL日航の企業年金は、現役社員53%、OB年金受給権者30%の給付現価率の引き下げはとりあえず成立しつつある。しかし、この計画の前途に待ち受けているのは、やはり企業年金の問題となることが杞憂されている。
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満額モデル、厚生年金23万2592円、国民年金6万6008円は変わらず
★2010年度政府予算案では、年金額は新規裁定者も現在の年金受給者の年金額も据置となっている。現在の年金額は、平成12年度から14年度のマイナス物価スライド分マイナス1.7%を減額することなく支給されている。
平成18年~20年の3年間の物価上昇分はプラス1.7%であったが、平成21年の物価がこのプラス1.7%を超えて下落しないかぎり、平成22年の3月からの年金額は減額とならない。
続きを読む "2010年度の年金額は据え置き" »