★2010年度予算案が閣議決定される。92兆円の一般会計総額は過去最大だ。税収37兆円であるから、歳入不足は55兆円となる。
税外収入として「埋蔵金」(外国為替資金特別会計の剰余金)10兆円超を「10年度分の見込額を一部先食い」(日経新聞12月24日号)、赤字国債を約44兆円発行(これとて過去最大の発行額)でなんとか収支の帳尻をあわせるという。国家と地方自治の債務、1000兆円突破も目前である。
★なにがなんでも09年夏の衆議院選挙公約、民主党マニフェストを実現したい気持ちはわからないわけではないが、まともな多くの国民は、「このバラマキ、この国はヤバイ」と感じはじめている。それでも新設された予算の概算を書きとどめておきたい。
●子ども手当:1兆5000億円
●高校無償化:3933億円
●高速道路の無料化:1000億円
●農家の戸別所得補償:5618億円
●地方交付税:1兆700億円を増額・総額は16兆8900億円
総額3兆6251億円の増額となったわけだ。
★この新たな「友愛」予算財源として民主党がかかげていた「国の大掃除」によってひねりだすはずだった既存の予算削減分は、公共事業費1兆円強、事業仕分けによる削減分6770億円。結局、目論見通りにはいかず、1兆9481億円が足りなかったことになる。
★2010年度の国内総生産(GDP)成長率見通し実質で1.4%増。12月25日の閣議了解される経済見通しである。大幅な税収減、増大する赤字国債、どこで帳尻を合わせようと考えているのか?
「10年度の日本経済はアジアの成長に支えられ、輸出や企業の設備投資が順調に回復」「子ども手当など家計への直接支援策も内需を刺激し、個人消費を伸ばす」と日経新聞12月24日号は報じていた。
★頼みは中国のさらなるバブル経済、幼い子どもや高校生をかかえる家族や農家などがドンドンおカネを使ってくれるかにかかっている。
まことにおめでたい限りと観るか?日本経済回復の切り札と観るか?
民主党政権、危い賭けに打ってでたことだけは確かだ。ただし、この賭けは民主党が勝っても負けても、国民には巨額な債務返済の泥濘だらけの轍しか残されていない、と覚悟しておきたい。
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