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65歳以上の「ハッピー年金世代」の実態とは?

★現在67歳以上の方の国の年金は日本史上、最も恵まれた年金だと思われている。しかし、実態は皆が皆、ハッピー年金ではない。
厳然と老後の格差は存在している。最高で年357.6万円から最低で73万円というのが、現在65歳以上、平均年齢73歳の年金実態であるようだ。

厚労省「平成19年老齢年金受給者実態調査」(H19年11月1日現在の厚生年金・国民年金の受給者を無作為抽出、回答のあった約1,500人の調査)が「年金実務」12月14日号にまとめられている。この調査はわずか1,500人の回答結果とはいえ、今現役の人が自分の老後を計画するためには、幾つか貴重な示唆がある。

★夫婦それぞれの働き方の組み合わせ別の年金額では、当然といえば当然であるが、夫婦正規雇用で共働きが年金の勝利者である。今後とも、夫婦で厚生年金加入し、定年まで働くことがハッピー年金の最大条件である。

★夫婦それぞれの働き方の組み合わせ別でみる主要な年金額。
・夫婦正規社員で共働きの場合で年357.6万円。全体の16%。
・夫正規社員で妻は専業主婦の場合で年318.9万円。全体の20%。
・夫婦ともども厚生年金20年未満、さまざまな職に付いてきたケースで年245.8万円。
・夫が厚生年金20年未満、さまざま職を転々、妻は専業主婦の場合で年161万円。
・自営業者の夫婦は年147.7万円。
・夫正規社員、妻はアルバイトか常勤パートの場合、年290万円から302万円。
もらえる年金だけ考えるならば、妻である女性は働かないで専業主婦でいるか、働くならば正規社員で働くことは二人の年金を大きくふくらませることができる。

★夫の働き方別の夫婦の平均年金額(年額)。
・夫が正規社員=324万円。
・夫が常勤パート中心で働いてきた場合=214万円。
・夫がアルバイト中心で働いてきた場合=151万円。
・夫が自営業中心で働いてきた場合=156万円。
・夫が厚生年金20年未満、さまざま職を転々の場合=207万円。

★老後とはいつかは一人になることである。65歳以上単身男性・女性の老人世帯は、片方の年金ということになる。男性の場合で平均年158万円、平均女性で112万円である。

★老後は手元にどのくらいの貯蓄があれば「安心」かと問われれば、最低でも700万円から2000万円程度はほしいところだ。病気して寝込んで生活保護の厄介にならない程度で年200万円、5年から10年はなんとかやっていける蓄えだ。

★65歳以上単身男性老人世帯で約27%、女性で約20%が「貯蓄なし」という実態。この手の「資力」聞き取り調査では、あってもないというのが通例でもあるが、この調査による無貯蓄世帯の比率はいささか高い。
しかし、80%の人は何らかの貯蓄をもち、700万円以上は男性年金受給者が約27%、女性年金受給者が約24%。

★貯蓄高3000万円以上となると、男性年金受給者では年金年額200万円以上で4%、年金年額250万円以上で11%、300万円以上で23%。
高額年金者の2割強は、「貯蓄」にしっかりまわしていく堅実、倹約ぶりをいかんなく発揮しているのか、公的年金としては払いすぎなのか。年金額の決定には老人世帯の「資力別」支給にした方がいいのではないかと思えるデータでもある。

★なお、このデータでも、厚労省の年金制度の標準モデル世帯、夫40年就労・妻40年専業主婦は65歳以上の世帯でいえば比率的には20%程度であった。
本誌ブログでは、現行の年金制度の設計の前提でもある「標準モデル」の設定には無理があるのではないかと疑義を常に提示してきた。その数は年金支給実態を計量すれば20%弱。はからずも、符合したわけだが、比較的、年金額上位者になる20%程度をもとに制度議論するのは、論議が実態とかけはなれていく主因でもある。

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2009年12月17日 08:44に投稿されたエントリーのページです。

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