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ドバイ・ショックとデフレ・スパイラル

★ニッポンで今流行るものは円高とデフレだ。11月26日には、アラブ首長国連邦の政府系投資会社の支払い猶予ジャンプ宣言。これを機にドル売り、ゴールド買い、なぜか円高と株安。一㌦86円、14年ぶりの高値、日経平均9,000円割れでTVと新聞は輸出企業業績悪化、二番底と大騒ぎ。そこに消費製品の物価下落が止まらない今の状況から、円高、株安、デフレ・スパイラルだと大騒ぎ。

★「世界でも経済が最も深刻な打撃を受けているのは日本だ」(日経新聞11月26日号・編集委員滝田洋一)、と世界の隅々をみてきたようなことをいう。経済の指標のなにをもって、「深刻な打撃」というのかは定かではない。しかし、日本は米国や欧州のように失業率10%にまでいたっていない。

★朝日新聞11月29日号、全国主要100社景気アンケート。「多くの経営者はすでにデフレと認識」「先行きが不透明ななかで、冬のボーナスは63社が減少と賃金を抑える動きが続く」。デフレ・スパイラルと勤労者報酬の低下の果てしない相関を暗示するような記事を書く。

★まずは、冷静になりたい。14年前、1995年の円高、さらにその10年前の1985年以降の円高、大手の輸出偏重企業は危ないといわれた。しかし、いまだ健在である。円が対ドルで50円にでもなれば話は別だが、円高で消滅した企業は未だ少ない。

★物価下落、デフレ・スパイラル、繁盛貧乏は2009年の今に始まったことではない。市場の規制緩和、政官財の構造改革、社会保障改革、年金改革、これらを通じた内需拡充の仕組み再構築ができなかった失われた19年のツケは重い。情け容赦なく進むボーダレス経済は、2001年からの8年におよぶ急激な、モノの値段の下落と賃金水準の低下をもたらした。
ジーンズが今は990円。PCプリンターが2万円。中国の大卒初任給2万円弱ともいわれている。片やニッポンでは約19万円。
デフレ・スパイラル、この現象の底流にあるのは、生活コストと勤労者報酬の「世界標準化」なのだ。この「世界標準」は「アジアの曙」にゆるやかに徐々にどこまで近付いていくのか?

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2009年11月30日 05:23に投稿されたエントリーのページです。

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