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現行年金制度守旧派の論理、個人は破綻、制度は持続?(1)

★週刊「東洋経済10月31日号」「特集・民主党政権でどう変わる?年金激震」が身震いしながら、現行年金制度改革は「いたずらに制度を壊すだけ。現行年金制度は破綻していないのだ」と批判、現行制度永続の「有効性」を語る。この主張は一貫して2004年の年金改正を主導した自民公明党政権、厚労省のロジックへの支持表明である。

★この雑誌が現行制度「破綻しないのになぜ制度を一新するのか」、年金制度の抜本改革を否定するために「誰が何を間違えたのか?」と展開する。しかし、こうした固い話より、その前段で同誌特集が展開している「ケース別家計シミュレーション」(同誌P44)が現状の公的年金の実際と幻想を示していて面白い。

★夫1957年生まれ52歳の年収600万円、パート妻48歳の年収100万円、現在の預貯金400万円。「家計の見直し相談センター」八ツ井慶子女史の年金プランの事例解説を読んでみよう。

★夫60代前半の年金108万円、夫65歳から222万円、妻62歳から231万円、夫69歳・妻65から272万円。年金水準としては平均以上の部類に入る。
★「60歳時には夫の退職金で大きく家計は改善するが、このまま生活を続けると、夫73歳時に預貯金の底を突き破綻してしまうことがわかった」と解説する。そこで、住宅ローンと生命保険の見直し、妻はパート継続して、なんとか「破綻は」回避するといったシミュレーションである。

★公的年金が人々に与えているある種の幻想、それゆえにそれだけではとんでもない老後無残、老後破綻生活があること。今の年金事情は、ほとんどの人の未来には幻想と無残が待っていることを暗示している。

★ところが、同誌は他の個所で「将来においても公的年金給付だけでそれなりの生活水準が維持できることがわかるだろう」と奇妙なことを言いだす。

★現状の年金は、「それなりの生活水準が維持」できるが、年金を核にした生活だけでは一般的家庭の老後生活はどこかで「破綻」する。しかし、年金制度は「破綻」しない。この矛盾した「論理」は一体どこからくるのか?
これでは若い人たちの年金嫌い、年金離れを引き戻すにはいささか心もとない。

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2009年11月24日 06:48に投稿されたエントリーのページです。

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