★JAL日航の経営はすでに限りなく破産に近い。
09年4月から9月末で営業赤字900億円。最終損益は前年の366億円の黒字から1300億円から1400億円の赤字見通しだ。
11月10日、前原国土交通相は緊急記者会見。この11月末までに政府の政策投資銀行からのつなぎ資金1000億円を緊急融資、3メガバンクから250億円のつなぎ資金をうけて、何とか余命を生き継ぐことになった。
11日JAL 年金受給権者の団体「JAL企業年金の改定について考える会」は、前原国土交通相あてに特別立法による企業年金の強制減額をしないよう求める要請文を提出した。
★サンケイウエブニュース11月11日号によると、
「JAL企業年金の改定について考える会」の『世話人の1人である福島隆宏氏は「企業年金は法令に基づいて運営されており、減額の場合は丁寧に話し合うべきだ」と述べた』
『9日から日航と年金について事務レベルでの協議を始めた。年金減額を求める会社側に対し、考える会は「公的資金が入ることと、年金減額を結びつけことが理解できない」(世話人の渡辺力氏)などと反発している』
★話し合いは、平行線をたどっているわけだが、ここはJAL 年金受給権者は「妥協」することが、唯一、賢明な道である。
本誌は繰り返し提言する。
政府、JAL日航の経営、企業年金基金は既裁定年金の「減額」など迂遠な方途をダラダラと探るより、企業年金基金「解散」=「残余財産の分配」が正しい道である。
★恐らく、特別立法による企業年金の強制減額でも、年金受給者の給付現価相当額は保証される「甘い」配分に終わることが予測される。これなら、「解散」=「残余財産の分配」より、はるかに有利な処置なのである。
★ところが、JAL日航のOB年金受給者の団体ウエブ機関紙「「JAL 企業年金の改定について考える会」のお知らせ169 号 2009.11.10号に下記のようなJAL受給者OBの意見が投稿されていた。なぜか、この方々は、勘違いをしている。読者諸兄はどのように読むであろうか?
「来年の通常国会でもし上程されれば、そこで訴訟が起きる可能性は十分あります。憲法判断ですから最高裁まで行くことは必定です。司法判断が出るまでの数年間融資を止めておいたらJALは破綻します。しかしながら、労働債権は一般債権より強いので、30年以上生命をかけた会社がなくなることを除けば「あるだけ解散」よりは破綻の方がはるかにましでしょう。金融機関は不良債権の山、政投銀を通して投入した税金もパー。財務省がそれを容認するとはとても考えられません。また、そうなれば国交相は引責せざるを得ず、民主党政権にもダメージがあるでしょう。スキャンダルでなく政策の失敗による辞任となればなおさらです」
★年金基金解散より経営破綻の方がまし?
経営破産=年金債務=労働債権=優先配分という勘違いが根幹にあるようだ。
さらに、JAL日航破綻=銀行不良債権増大=公的資金回収不能=財務省メンツ丸つぶれ=民主党政権の失政=前原国交相辞任という見通し。だからJAL日航はつぶせるわけがないのだという勘違い。
★ここまでジコチュウ的な勘違いはどこからくるのだろうか?哀しいかなJAL日航OB達は、自分らの年金、JAL日航の利用者が払う航空券でまかなわれてきたことを忘れている。
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