デイリーニュース

« 年金騒動とは?「ひっかけ問題」なのか? | メイン | 「リバースモゲージ」住宅担保型老後資金ローン »

厚生年金の未適用事業所が減らない現実

★厚生年金・健康保険の未適用事業所10万3247件あるという。
2008年度(H20)の厚生年金・政管健保に加入したくても加入できない、そもそも加入したくない事業所会社の数である。
このうち社会保険庁の適用・徴収強化策で加入させた事業所は3381件しかなかった。05年度4850件、06年度10883件、07年度6199件であるから、この未適用から適用事業所化、著しい後退である。その要因は、社会保険庁―社会保険事務所の年金記録問題への忙殺であるという。
そもそも、未適用事業所の洗い出しを本格化したのが06年度あたりである。労働保険である労災、雇用保険の適用事業所数に対して、厚生年金・健康保険の適用事業所は、なぜ、そんなに少なくかけはなれているのか、という指摘があったからである。

★問題は、この未適用事業所10万3247件で働く人たちの年金と健保である。まともな経営者ならせめて国民年金と国保の保険料分ぐらい給与に上乗せしてくれるはずだが、現実はそうでもない。無年金、無健保、着実に増大している。
国民年金の未納問題、財政問題にとってたいした問題でもない?それとも民主党や年金破綻論者のネガティブキャンペーンのなせる技なのか?

★よく知る社会保険労務士のAさんが言っていた。経営困難な零細、中小企業の事業主がまず考えるのは、厚生年金・健康保険の脱退である。まず、事業主自らが抜ける。次に別会社をつくり、役員や管理職、社員を一度退職させて、その別会社に移籍させる。社労士としては、道理的には脱法行為と思うが、彼らの苦境をみればそうはできない。

★別会社に移籍した後、各人が国民年金と国民健康保険の加入手続きをすればいいが、ほとんどがそのままというケースがある。区役所によっては、国民健康保険の加入手続きは受けるが、国民年金加入についてはとやかく言わないケースが多いと聞く。

★年金記録空白問題、少額年金の問題は、こうした社会保険未適用事業所に働く人に集中している。年金制度の未加入・未納問題は大企業や恵まれた会社に働く人にとって問題にもならない問題であるが、零細・中小企業を渡り歩く圧倒的多数の庶民にとっては、わかっていても、自分の力だけでは解決できない。切ない問題なのである。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://nenkin.co.jp/mymt/mt-tb.cgi/1442

About

2009年11月05日 04:46に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「年金騒動とは?「ひっかけ問題」なのか?」です。

次の投稿は「「リバースモゲージ」住宅担保型老後資金ローン」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

出版物

最新年金情報満載
「ねんきん特別便」対応。
「我が家の年金チェックシート」付。 厚生年金、国民年金、共済年金、企業年金、日本版401kまで。年金完全ガイド。
豊富なモデル例と図解で企業年金改革の基本が掴めます

RSS配信(RSSについて)