★今月は幾つかの企業の20代、30代のライフプラン研修で講師をつとめている。2009年度から企業ライフプラン研修でようやく「若者研修」が導入されるようになった。企業の従業員ライフプラン研修の主流は40代後半から50代を対象にしたものだ。入社後10年以内の若者を対象にしたライフプラン研修、企業にとっても新たな試みとはいえ、参加する若者たちは真剣である。
★若者に蔓延する「未来不安」は深刻なものがある。今の30代前半の父親母親の多くは団塊世代ということになる。
★「皆さんのお父さんは、この何年かで定年をむかえつつあります。十分な年金をもらって悠々と定年引退生活をシッカリと送れそうかと親父に声をかけたことはありますか?」と聞けば、若い受講者たち、身動ぎなく、眼が点になってしまった。よもや自分の親父の「定年」の話になるとは思っていなかったのであろう。不意をくらったようだ。親父の定年、息子娘にとっては信じられる未来なのか?信じられない困惑の未来なのか?ここから、一気にそれぞれの「未来」が引き寄せられてくる。
★都内某所で大手IT企業の30代前半、約120名の社員達、はじめのうちは「なにをやるのか」と半身半疑の面持ち。だが、当節の若者は自らの未来に対して極めて真摯である。未来はショボク、不安に満ち溢れている。真面目なヤングサラリーマン&ウーマンほど、未来をどう切り開いていくべきか、真摯にならざるをえない。
★この4月以降に誕生日をむかえた人は「ねんきん定期便」を必ず持参してくるのも、彼ら若者の真面目なところだ。確定拠出年金(DC)の「運用状況通知書」も持ってきている。そして、2009年版の「ねんきん定期便」、見込年金額の予測計算をしてきた人は、皆さん、異口同音に「年金、こんなに少ない額なのか」という。「ねんきん定期便」は、思わぬ形で多くの若者に、不甲斐ない未来の年金に直面させているようだ。
確定拠出年金(DC)にいたっては、少ない掛金、まだ数十万円の資産残高、しかも、多くがマイナス運用、評価損がいっぱいの現実。
★ここをどう打破して、「未来不安」を確かな未来に描き変えていくか?
若者たちのライフプラン研修は、参加者の多くに鮮烈な未来生活の構築、その「希望」をもたらすものでなくてはならない、と痛感する。
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適格年金のやめ方