★なぜ、確定拠出年金(DC)の資産運用放棄=自動移換者になってしまうのか?
全世代平均の理由をあげておく。
(1) 個人型確定拠出年金(DC)への移換手続きが面倒である48.5%
(2) 個人型確定拠出年金(DC)の制度がよくわからない45.9%
(3) 資産額が少なく資産を運用するメリットがない34.5%
(4) 個人型確定拠出年金(DC)の手数料が高い28.3%
(5) 自分で掛金負担をする余裕がない22.1%
(6) 自分で資産運用するのが面倒だ12.7%
(7) 個人型確定拠出年金(DC)への加入か一時金請求までの一時的なもの17.7%
★国民年金基金連合会が「自動移換者アンケート」を実施している。05年8月末の自動移換者1万8733人を対象に回答者1034人、回答率5%というアンケートであるが、現行の確定拠出年金(DC)制度の移換・ポータブル制度が大きな壁に遭遇している姿を露わにしている。
★退職、失業、転職をくりかえす人にとって確定拠出年金(DC)は便利な私的年金のはずである。企業型確定拠出年金(DC)がある会社を退職、転職先も同じような企業型確定拠出年金(DC)ある会社、つなげてさらに掛金は会社から拠出され年金資産は積み上げられていく。こういう人々には確定拠出年金(DC)はラッキー年金である。
★長い失業期間を経て、転職できた会社ではあるが、超薄皮の企業年金、厚生年金基金や確定給付企業年金、適格年金の会社だと個人型確定拠出年金(DC)の口座開設の資格がない。前の会社の確定拠出年金(DC)の年金資産、僅か数万円、数十万円という人にとっては、運用だけが強制される。こういう人々には確定拠出年金(DC)はなんとも不幸な年金である。
★確定拠出年金(DC)資産をかかえて自営業者になったが、個人型確定拠出年金(DC)の口座設定どころか、国民年金の保険料すら払えない。こういう人々にとって、確定拠出年金(DC)のポータビリティーは恨めしいものにうつっているはずである。
★2001年に発足した確定拠出年金(DC)である。関係者の誰もがこうした問題の発生は予見していたことである。発足当初、企業サイドから「一時金」取得を柔軟にはかることを求めていた経緯がある。
しかし、すでに8年も経過して、確定拠出年金(DC)制度の改定、改善は何も手がつけられていないうちに、資産運用放棄=自動移換者ばかりが増えていく。
個人にとっては、自らが選んでの資産運用放棄ではなく、ただ厚労省の出先機関の国民年金基金連合会に手数料を搾取されるだけの自動移換者となっている。
日本版401k、確定拠出年金(DC)、何とも情けないポータビリティー機能である。
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適格年金のやめ方