★現在の厚生年金の長期加入者の特例制度、残念ながら厳しい世代制限というか、世代格差がもうけられている。
勤続44年加入で退職後、同じ長期加入者の世代制限について述べておかなくてはならない。65歳前、60歳から64歳の間に満額年金を選択できるのは、男性で昭和24年4月2日~昭和28年4月1日生まれ、女性で昭和29年4月2日~昭和33年4月1日生まれの世代までである。それ以降生まれの世代は、長期加入者でもあっても、満額年金の支給開始年齢は順次61歳から65歳までに繰り上げられていき、最終的には長期加入者の特例はなくなる。
★昨日は西日本の或る都市で、30代から50代までの全世代共通のライフプラン講師を務める。18歳入社の方々が大半を占めているなか、長期加入者の特例の話は、個別的にかつ慎重に言葉を選ばないと、特に若い人たちに多くの誤解を植え付けてしまうことに注意しないといけない、とあらためて痛感した。
★現在58歳の男性は62歳で44年加入の長期加入に到達するので、本人62歳で退職すれば、本来の65歳支給が62歳からの満額支給となる。
★一方で、35歳の男性、同じ62歳で44年加入の長期加入に到達であっても、それから3年待って、65歳からの満額支給となる。男性1961年(S36)4月2日~、女性1966年(S41)4月2日~生まれの方々、残念ながら、長期加入の「特典」はなくなるのである。
★世代別、生年月日別の長期加入者の支給開始年齢をかかげておく。
(1)男性昭和28年4月2日~昭和30年4月1日・女性昭和33年4月2日~昭和35年4月1日 長期加入者の支給開始年齢は61歳から64歳
(2)男性昭和30年4月2日~昭和32年4月1日・女性昭和35年4月2日~昭和37年4月1日 長期加入者の支給開始年齢は62歳から64歳
(3)男性昭和32年4月2日~昭和34年4月1日・女性昭和37年4月2日~昭和39年4月1日 長期加入者の支給開始年齢は63歳から64歳
(4)男性昭和34年4月2日~昭和36年4月1日・女性昭和39年4月2日~昭和41年4月1日 長期加入者の支給開始年齢は64歳から
(5)男性昭和36年4月2日~・女性昭和41年4月2日~ 長期加入者もそうでない人も全員が65歳からとなる。15歳から、18歳から、44年~45年間も働いて、いよいよ年金を受けられると思ったら、65歳まで待って下さい。どうしても、60歳、62歳から年金を受けたければ、「減額繰上げ年金」があります。というのが現在の厚生年金、長期加入者の世代制限なのである。
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