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旧グッドウィル、折口雅博の自己破産

★みのもんたの朝ズバで取り上げられることもなく、ひっそりと自己破産した旧グッドウィル・グループ創業者の折口雅博元会長(48)であった。日経新聞9月9日号中面P13の下段隅に「旧グッドウィル折口氏 破産手続き開始」と見過ごしそうな小さなベタ記事があった。


★負債総額は折口雅博元会長、個人の破産分が約10億円、個人の資産管理会社である折口総研が約302億円。80年代後半のニッポンバブルの象徴、狂乱乱舞のジュリアナ東京の失敗、日雇い派遣業、介護事業での成功から失墜。

六本木バブル伝説の一人の経営者、折口雅博の自己破産としては十分にニュース性はある。しかし、奇妙なことがある。東京地裁で9月1日に破産開始手続き開始決定がでていたにもかかわらず、新聞TVなどマスメディアは9日間も情報をほったらかしていた。すっかり無視をきめこんでいたのか、それとも気がつかなかったか。

ご本人の今は米国のボストンかニューヨークで世を忍ぶように暮らしているのか、捲土重来、再起をかけて牙をみがいているのか、マスメディアはどこも追いかけていないようだ。


★介護サービスのコムスンの拡大成長、絶頂期、ご本人著作の「プロ経営者の条件」(徳間書店)を読んだ。

父親の事業の失敗、生活保護家庭から、給与がもらえて勉強できる自衛隊幼年学校、防衛大学に入学。卒業後には日商岩井(現双実)でディスコ事業をプロデュース。その成功から借金地獄の日々。

貧しい生い立ち、事業の挫折、街金の取り立てに負けることなく、不死鳥の如くよみがえり、日雇い派遣に目をつけ、さらに介護保険法成立のなか介護サービスに乗り出す。わずか10年で売上1400億円、東証一部に上場。

内容は若き経営者の現代立志伝、その経営理念は立派すぎて、本当に大丈夫?と思いたくなるものだった。
この人の実際は、虚無的自己陶酔型経営者、漫画家ジョージ秋山が描く「銭ゲバ」のような人なのではないだろうか、というのが読後感だった。
今から思えば、ご本人が自ら裏切るべき理想の経営アイテムの総覧本だった。

★それから2年後の今年の春、ある人から不思議なことを知らされる。ネットニュースを検索する。

2007年6月に介護サービスのコムスンの不正が発覚。お台場どころか六本木ヒルズの記者会見場で深々と頭を下げる折口雅博元会長、いならぶ5人の経営陣の中に、見かけた顔を発見する。

なんと、コムスンの常務取締役になっていたKK君の姿あり。
折口雅博元会長が六本木ジュリアナ東京で日夜の乱チキ時代、麹町にあった当社の小さなオフィスで毎夜、終電まで黙々と原稿を書いていたKK君。まだ、30歳になるかならない頃だった。
九州のとある列島の出身で福祉関係の学校をでて、一時、介護施設で働いていた。しかし、なぜか物足りなくなり、当社に入社してきた。しばらくして、「やはり、自分は介護福祉の仕事につきたい」と去って行ったKK君であった。

いつも、口数少なく、いかなる無理難題にも取り組む、直向きな努力家であった。どんな経緯でコムスン折口雅博にひきつけられていったのか、コムスン破綻後の今、どうしているかを知る術はない。

しかし、まだ若いにKK君である。
すでに親分ともども海外に逃げていたとしても、また今、どんな不遇な身にあっても、朝の来ない夜はないように、この艱難なんとかくぐり抜け、転生の道を見出してほしい、と願う秋9月である。

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2009年09月11日 04:44に投稿されたエントリーのページです。

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