★大儲けも大損もありのリスク市場が金融市場である。この大ブレ、小ブレを「標準偏差」と呼ぶ統計学の手法をもちいて、その予測推計をするのがリスク管理でもある。朝日新聞9月8日号は、「リスク管理どうしたら」で、「通説」や「過去データ」ではダメで、大ブレリスクの先にある「左の尻尾」を「めったに起きないが、起きた場合には大損をもたらすリスクの意味だ」と、ここが肝心なのだと紹介している。
大手機関投資家が今さら「テールリスク」を計る?プロ野球選手がはじめてストレッチ体操から基礎体力の向上の大切さを悟るような話だ。
★2009年9月の米国発の金融危機、リーマンショックでニッポンの農協金融の総本山の農林中央金庫は09年3月期に過去最悪の5721億円の大損、損保ジャパンは証券化商品のクレジット・デフォルト・スワップ (Credit default swap)などで1479億円の大損。
★大損の要因は、これら大手機関投資家の経営陣がこぞって、テール、尻尾の先への用心が足りなかったと朝日新聞9月8日号は報じている。
★金融庁は「テールリスク」対策として、「保険会社の財務の健全指標の算出方法を厳しくする方針」(同紙)。今さら、大手機関投資家が大ブレリスク、テールリスク対策と言うのも可笑しな話だ。実は、他人様のお金の運用をする生業とする商売は、いつの時代でもリスク管理なんぞカエルの顔になんとかなのである。
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