デイリーニュース

« 雇用吸引力が衰退しつつある | メイン | 「リバースモゲージ」住宅担保型老後資金ローン »

企業年金、143万人、1588億円が未払い

★企業年金連合会は必要なのか?この組織は、全国の厚生年金基金、確定給付企業年金の企業年金の通算センターということになっている。加入10年未満または15年未満の中途退職者の企業年金を預かり、将来の年金を支払う。
★09年3月末で受給権者は515万人。年金未払い者は143万人、総額1588億円にいたっているというから、企業年金通算・支払センターとしてはすでに機能不全である。

★07年3月末に124万人の未払いの実態が明らかになった経緯には、民主党ミスター年金、長妻氏の功績が大きい。
あれから急速に年金受給者が増大するにつれ、未払い者も増大、08年3月末に147万人にふくれた。国の厚生年金の住所データとの突合作業は進むが、09年3月で143万人、わずか4万人程度しか未払い解消していない。

★未払い者の住所確認の作業は困難をきわめているようだ。この年金未払い者は143万人、すでに60歳以上の年金生活者である。なんらかの国の厚生年金なり国民年金をうけているはずである。未払い者143万人のうち45万人は住所確認ができ、年金裁定「請求に必要な書類は届いている」(日経新聞9月2日号)が、年金請求に未だ至っていない。

★年金受給者が企業年金を遺棄する原因は、「余りにも小さい年金、請求するのも面倒」な点である。
「平均額は1万8千円」「1万円未満が約89万人で65.5%」「20万円以上の人も約1万2千人」(朝日新聞9月2日号)

★98万人は未だ現住所が分からず、請求書類も送付できない。確実なことは、この企業年金連合会の年金未請求、未払いは、今後も終わることなく増大の一途をたどることは必至である。

★解決策はひとつである。企業年金連合会の企業年金通算・支払業務を国の社会保険庁に「返上」することでしか解決はできない。
国が一人一人の公的年金、企業年金、確定拠出年金(DC)、中退共の受給資格データを一元管理し、支給手続きも窓口一本化する。
民主党政権の年金改革、その最初の一発は「年金通帳」の発行である。是非に、個人の企業年金加入履歴、積立資産もわかるようにしてもらいたい。

★もちろん、企業年金連合会の預かり年金資産の運用も国に「返上」する。厚生年金基金の代行部分は、厚生年金本体で運用、加算部分は区分口座で運用する。
企業年金連合会の未払い者の洗い出し作業、恐ろしく虚しい作業であるばかりか、巨額な作業費の出血は止まらない。この作業費、企業年金連合会の預かり年金資産からのやり繰りと聞いている。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://nenkin.co.jp/mymt/mt-tb.cgi/1395

About

2009年09月02日 21:22に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「雇用吸引力が衰退しつつある」です。

次の投稿は「「リバースモゲージ」住宅担保型老後資金ローン」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

出版物

最新年金情報満載
「ねんきん特別便」対応。
「我が家の年金チェックシート」付。 厚生年金、国民年金、共済年金、企業年金、日本版401kまで。年金完全ガイド。
豊富なモデル例と図解で企業年金改革の基本が掴めます

RSS配信(RSSについて)