★ニッポンの企業の未来を想像する時、重要なことは、市場の狭小化のなかでどう生き残るかにあるようだ。「日本企業は市場のシュリンク化。市場収縮をどう克服するか。特に食品や電機メーカー、生命保険会社は大変になる。今から手を打っている会社はほとんどみあたらないね」とジョンソン&ジョンソンの日本法人の元社長廣瀬氏が筆者に語っていたのは、1998年のIT バブル盛んな頃だった。
これからも企業合併、経営統合はどこでもありなのであろう。例えば勝手に想像するに、富士通と日本電気が富士日本電気、キヤノンとソニーがソニーキヤノン、第一生命と日本生命が日本第一生命、全日空とJALはそのまんま全日空、何でもありの時代になりそうだ。
★「キリン、サントリー経営統合」のスクープを報じたのは日経新聞7月13日号であった。
売上高3.8兆円、「種類・飲料で世界最大級」、食品メーカーでは世界5位になるそうだ。
朝日新聞7月14日号によると、両社の経営統合は、日本国内の少子高齢化・人口減少による「ビール系飲料市場は94年をピークに減少」が最大の要因。
「海外に活路を見出さざるを得ない状況に追い込まれ」「着実に海外での布石をうってきた」のが、「キリンとサントリー」で両社の経営ベクトルが同位方向にあり共に海外市場に撃ってでる布陣をしくことになったわけだ。
★2000年までの大型合併は不良債権で経営破たん寸前の金融機関の救済が主だった。または、強者が弱者を飲み込む合併だった。
2001年に入って我々が遭遇してきた企業合併、経営統合は明確に「戦略的統合」時代に突入したことを教えてくれた。
昨日の敵は今日の友。
日立製作所と三菱電機の半導体部門の統合によるルネサステクノロージ、三越と伊勢丹、大丸と松坂屋、まさにゾクゾクと企業の合併統合は日常茶飯事となった。
よく知る顧客や友人もこの荒波にのまれた。その後、会社を去って独立自営の道に入った人、転職を遂げた人、合併後の会社で果敢に生き残っている人。生きていく道は様々だが、共通しているのは、「なにがあっても自分を見失わない」スタンスを持っている姿だ。
★「なにがあっても自分を見失わない」スタンス。このスタンスが企業の勤め人の心を惨めにしない。
今まで通りはない。いつまでも会社に濡れ落ち葉みたいにへばりつく気はないといった気概のようなものだ。
「自分を見失わない人」の共通している素養は、各人各様に「得意技」を持っている。
野球に例えれば、打撃、走塁はだめだが、守備はピカイチといった「得意技」である。
サラリーマン&ウーマン、会社で働く意味は、この「得意技」の獲得が最終課題なのだ。しかし、これが実に難しいのもサラリーマン&ウーマンの日常生活なのだ。「なにがあっても自分を見失わない」自分にチェンジしていくには、少しだけ日常生活を変える、そしてコツコツ勉強しかない。夏休みも近い。夏休みこそ、自分をチェンジのチャンスだ。
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