★1.345%、7月3日現在の10年物国債利回りである。
09年度補正予算財源19兆9000億円の国債の追加発行。「新規発行の総額(財投債を除く)は当初予算と合わせると44兆円を超え、過去最大の規模」(日経新聞7月3日号)。
巷間、「麻生バブル」という声もではじめるなか、国債増発・国債流通量増大・国債価格下落・長期金利上昇への懸念が現実味をおびはじめている。
財務省と機関投資家との国債市場懇談会では、「今後の補正予算。大規模ならばさらに財政プレミアムがつく」(日経新聞7月3日号)との発言があったと報じている。
恐らく、こんな会話だったのであろう。推測で書く。
財務省側からは、「国債をジャブジャブ発行する。汝ら、つつがなく入札し、買うべし」とお達し。
機関投資家側は、「冗談ではありません。みすみす損が確実なものをそんなおいそれと買えません。いつもおとなしく購入してくれる年金基金もそんなにありませんよ。買って欲しければ、金利をターンとつけてくださいよ」
★同紙にある「長期金利、今後の動向は?」にある機関投資のストラテジスト4人の発言が興味深い。要点をまとめておく。
★大和証券SMBC・末沢豪謙氏「年末には1.7%程度まで上昇」「国債の大量発行で需給悪化も顕在化」
★バークレイズ・キャピタル証券・森田長太郎氏「株価のゆるやかな上昇」「債券は売られ1.6%」「入札が不調に終わる場面も」
★みずほ証券・三浦哲也氏「当面1.3%~1.4%台」「秋以降は景気の下振れ懸念」「金利は現状よりさらに低下」
★クレディ・スイス証券・河野研郎氏「追加の景気対策議論が出る」「一時的に金利上昇」「デフレ色の強まりで金利低下」「年末には1%」
★金融系のストラテジストの予想は、上昇派と一時上昇年末低下派に分かれた。しかし、彼らが吐露している経済予感で共通しているのは「年内に景気が好転することはない」、「国債市場は一時誰も買わなくなることもある」「金利は1%から1.7%の幅で揺れる」
★個人の生活設計の舵取りで金利の行方は重要である。
この予想の範囲からすれば、これから1年、定期預金の利息も今の水準か多少上昇か、住宅ローンの変動もほぼ現状推移か、といったところであるようだ。
問題は、どうも、機関投資家が抱いている「秋以降は景気の下振れ懸念」の核心はどこにあるかにある。「麻生バラマキバブル」のツケは意外にも早くやってくるのか?
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