★確定拠出年金(DC)の目的は何か?浪費家から貯蓄家、そして投資家に人を成熟させるからである、という高説を聞いたのは、1998年頃、米国ボストンに本社があるフィデリティー投資会社に投資教育の勉強に行った折であった。米国人はそんなに浪費家が多いのかと尋ねたら、F社の担当者は笑っていた。日本で確定拠出年金(DC)に積極的な加入した何人かを見ていると、確かにまず浪費家はいない。かといって貯蓄家から投資家の道を歩んでいるのかといえば、決してご本人はそんな修行僧みたいな買い被りをしていないようだ。これは、敬意をこめて言う。実に堅実かつ賢明な常識を備えた生活者たちである。
●やはり、格安、スルガ銀行でした
★個人型、企業型であっても確定拠出年金(DC)加入者で、その資産運用の態度にいたく感心した3名を紹介したい。
★一人は個人確定拠出年金(DC)に加入しているA君。彼は先に紹介した30歳の男性。新婚1年、ベビーが一人である。A君もなぜか、運営管理機関は格安手数料の「スルガ銀行」であった。自ずから「スルガ銀行」提供の運用商品に限定される。
★「自分は個人型で比較的、DC定期預金がそろっていること、運管手数料がともかく安い、家の近くに支店もあるのでスルガにした」とのことであった。ただし、「利率保証型年金保険がないのがやや不満とのことである」
●DC定期預金80%、国内債券のインデックス5%、国内株式のインデックス10%、外国債券のインデックス5%
★運用商品選択のコンセプトは?
A君の運用スタンスは非常に謙虚である。
1.自分にはまだシッカリした預貯金がない。
2.30歳から60歳、運用期間は30年ある。長期にコツコツ運用できる。
3.小さな会社、妻子持ち、実生活のリスクは高い。
4.まず、老後資金としても、キャッシュでシッカリ蓄える。
5.DC定期預金85%、国内債券のインデックス5%、国内株式のインデックス10%、外国債券のインデックス5%、とのことである。
6.個人型確定拠出年金(DC)を開始してまだ数ヶ月、運用収益はプラス数千円とのことであった。
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