デイリーニュース

« 老人たちの「食い力」と「呑み力」は? | メイン | 「リバースモゲージ」住宅担保型老後資金ローン »

長寿リスクは約9千万から1億円?

★元気で、よく食べ、よく飲む、その力、十分な60歳代である。しかし、それもどこかで力つき、病の床に伏し、長く辛い長寿にまみえなくてはならない時も来る。65歳からの平均余命は男性で約19年、女性で約24年。85歳から90歳で旅立つことは誰でもある未来である。

★長寿をリスクと考える、そのリスクとは「いつまで生きるか」分からない点にある。
大きくブレるとすると、長く病み、果てしなく生きつづけるのか、あっという間にこの世におさらばできるか、これだけは銀座の母の占いでもわからない。

★実際の長寿のコストを設定してみる。長寿のコストを標準化し、ある仮定的老後の姿を想定しなくてはならない。

★夫は60歳から平均余命20年を生き、夫婦のうちどちらかが療養生活10年を生き、どちらかが連れあいの亡くなった後も5年を生き、85歳ぐらいまでを想定する。

★基礎生活費は月19万円、租税公課(社会保険料・税金)約4.6万円、療養費自己負担は月20万円とした場合である。

★60歳~85歳
(1)60歳~70歳
(基礎生活費19万円+租税公課約4.6万円)×12ヶ月×10年=約2800万円

(2)70歳~80歳
A:(基礎生活費19万円+租税公課約4.6万円)×12ヶ月×10年=約2800万円
B:(どちらか一人が療養生活した場合)療養費月20万円×12ヶ月×10年=約2400万円
合計=A+B=約5200万円

(3)80歳~85歳
{(基礎生活費19万円+租税公課約4.6万円)×80%}×12ヶ月×5年=約1120万円

長寿リスクの総合計は、(1)+(2)+(3)=約9120万円ということになる。

★ここまでの計算は、あくまでも長寿リスクの想定価格である。あなたの場合はどの程度まで想定できるか。一度、試算してみることをお勧めしたい。
問題は、この想定額から上下にどの程度、ブレるのか?これは、実際は「生きてみないと」わからない。
★しかし、この程度の「お金」は覚悟しておかないとならない、という意味で、ライフプランの目標のひとつはみえてくる。

★ただし、この想定した「長寿リスク」は60歳時点のものだ。今、40歳のあなたが「長寿リスク」を想定するとなるとどうしたらいいか?

恐らくは、現時点60歳の「長寿リスク」想定額を、なんらかの率で割り引いてみるという手法を使う必要がある。
この「なんらかの率」は何を使うかによって、その金額はことなる。
その人がお金の運用で目標にしている「期待収益率」を使う手もあるが、これは人それぞれ違う。大まかに考えれば、現在の賃金上昇率のようなものをつかうのが、そこそこに妥当な線といったところであろうか。現在の賃金上昇率、これも結構曖昧なものだが、とりあえず、ニッポン国政府が考えている年金制度の将来見通しである賃金上昇率2.1%で割り引いたものを掲げておこう。

★40歳のあなたであれば、長寿リスク額約6000万円。今現在、これに見合う、あなたの資産があれば、備え万全とまではいえないが、老後もなんとかなるのではないかと思って良いのである。

★そこであなたの現在の資産である。預金や投信などの金融資産、住宅など固定資産、そして、長寿リスクに最も対応できる年金資産、それらの合計資産である。さらに、その合計資産から全ての負債を差引いた「純資産」が、あなたの長寿リスクをカバーしてくれる「長生きのお金」となる。

●現在年齢・長寿リスク(現価)単位:万円
60歳 9,100
59歳 8,900
58歳 8,700
57歳 8,500
56歳 8,300
55歳 8,200
54歳 8,000
53歳 7,800
52歳 7,700
51歳 7,500
50歳 7,300
49歳 7,200
48歳 7,000
47歳 6,900
46歳 6,800
45歳 6,600
44歳 6,500
43歳 6,300
42歳 6,200
41歳 6,100
40歳 6,000

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://nenkin.co.jp/mymt/mt-tb.cgi/1306

About

2009年05月21日 10:50に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「老人たちの「食い力」と「呑み力」は?」です。

次の投稿は「「リバースモゲージ」住宅担保型老後資金ローン」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

出版物

最新年金情報満載
「ねんきん特別便」対応。
「我が家の年金チェックシート」付。 厚生年金、国民年金、共済年金、企業年金、日本版401kまで。年金完全ガイド。
豊富なモデル例と図解で企業年金改革の基本が掴めます

RSS配信(RSSについて)