★新型豚インフレエンザの国内感染者が163人に達した。それでも5月18日の東京丸の内、新丸ビルのレストラン街はにぎわっていた。この日、大手食品会社の経営トップのU氏と久方ぶりに歓談する時間をもった。他愛無い世間話から、日本の食生活におよんだ。「日本ほど、その食材の種類は豊富で、新鮮度を競い、かつ廉価な国はない」とU氏は言う。「世界中の国から、買い集め、加工し、包装し、より安く提供できるシステムを持っている国」でもあるという。「それだけ、日本人の食に対する意識は旺盛であるわけだが、逆に食品会社は大きく儲かるという機会が少ない業種となっている」とU氏は言う。
★これまで、老夫婦になると一汁一采というイメージをもってきた。総務省の家計調査、二人以上世帯の食料費を世代別にみてみると、そんなイメージは間違いであることを知る。
★質素な食生活、めざしと漬物、シュリンク胃袋、老後の台所どころか、食欲旺盛、グルメな食生活のようだ。
★二人以上世帯、家計調査、消費支出のうち食料費。世帯人員別1人当たり食費。
29歳まで:約4万2千円、1人当たり約1万5千円。
30歳代:約6万円、1人当たり約1万7千円。
40歳代:約7万5千円、1人当たり約1万9千円。
50歳代:約7万7千円、1人当たり約2万3千円。
60歳代:約6万7千円、1人当たり約2万5千円。
70歳代:約6万円、1人当たり約2万5千円
★老いても、若いものに負けないぐらい、よく食べよく飲む老人家庭像が浮かんでくる。総務省の家計調査は、食料費も穀類からはじまって酒類、外食まで12項目にわたって実に細かいデータである。このうち、若いものより断然によく食べるのは、魚介類で月約9千円、野菜海草類で月9千円、さらにお酒も全世代中で60歳代がダントツの月3千700円。
★その昔、相撲診療所の林先生から、強い相撲取りの条件は「食い力・呑み力」と聞いた。
ニッポンの老人、まだ若ものに負けない「食い力」「呑み力」、十分である。
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