★厚生年金の年金受給者は1259万人。うち男性は約864万人。08年3月末(平成19年度)の平均年金額が社会保険庁から公表されている。
★年金受給者全体の平均額は16万1千円。このうち老齢基礎年金または定額部分をふくむ満額の年金の平均額は約16万9千円。60歳台前半の老齢基礎年金または定額部分のつかない部分年金世代の老齢年金平均額は約8万4千円。年金額はすべて月額表示。
★4年前の2004年3月(平成15年度)、年金受給者全体の平均額は17万1千円、満額年金の平均は約17万5千円、部分年金である老齢厚生年金は約10万1千円であった。
マイナス約1万円からマイナス1万7千円。年間にするとマイナス12万からマイナス20万4千円ということだから、この間の「年金縮小化」政策は十分に効力を発揮しているといえるかもしれない。しかし、これからぞくぞくと年金受給者に仲間入りする新老人にとっては、「キビシイ」年金生活に立ち向かう現実が数字の上でもあきらかになっている。
★厚生年金、男性の年金受給者の平均年金額の公表データをみていこう。
(1)08年3月末までに新規の年金裁定を受けた男性の平均年金額
・全体で87万8千人、平均額8万7532円
・加入期間20年以上の84万人、平均額8万9384円
※新規裁定者の老齢厚生年金平均額が下記の60歳時の男性より低いのは、恐らく、在職老齢年金受給者の一部または全部支給停止後の年金もふくめた平均額を加えた平均となっているからであろうか?社保庁データからではわからない。
(2)年齢別平均年金額(男性)
・60歳 10万2371円(08年3月までに60歳到達者・S22年4月1日以前生まれ・現62歳前後)
・61歳 10万4169円
・62歳 10万9287円
・63歳 18万4747円(S20年4月2日以降生まれ・現64歳前後)
・64歳 18万6996円
・65歳以上 19万5817円(S17年生まれ以前・現67歳以上)
★62歳から63歳で年金額が約7万5460円増は、満額年金の受給年齢が63になる男性でS20年4月2日以降生まれ~S22年4月1日生まれの男性である。19年度の63歳到達はS20年4月2日以降~S21年3月末生まれということになる。09年には64歳前後である。
★現67歳以上の人のうちS16年4月1日以前の男性は、60歳時からほぼ満額の年金をうけてきた。この世代の60歳時から平均年金額が約19万6千円、団塊世代60歳時の平均額約10万2千円との差額8万7千円、年間104万4000円、4年間で約416万円の「年金縮減」となる。
いわゆる年金制度の「団塊切り」ともいわれる過去25年間の度重なる年金改正、少なく、小さく、遠くなる年金の現実は凄まじい。
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