★保険料払えないときの救済的措置である保険料免除申請である。09年4月1日からの国民年金、保険料免除申請期間の税金補填分は、1/3から1/2に引上げられる。保険料免除申請期間の年金額計算は、さらに一層、複雑になったが、昨日に引き続き、国民年金、保険料免除申請期間の税金補填分1/2の計算プロセスを読み解いてみたい。
★税金補填1/2の納給付月計算率 AとBは給付月数計算率のプロセス
先の税金補填1/3を1/2に置きかえれば良いのであるが、計算式を示しておこう。

(1) 全額納付月数(国民年金保険料納付と20歳から60歳の期間の厚生年金加入期間)1(給付月計算率)
例:0月=0×1=0月
A・「税金補填なし分(1-1/2=1/2)」×自己負担分「1」=1/2(実質自己負担)
A+B=A・1/2(実質自己負担)+B「税金補填分」1/2=1(給付月計算率)
(2) 4分の1免除(4分3納付)月数(480月―(1)月数=月数が限度月数)7/8
例:30月×7/8=26.25月
A・「税金補填なし分(1-1/2=1/2)」×自己負担分「3/4」=3/8(実質自己負担)
A+B=A・3/8(実質自己負担)+B「税金補填分」1/2=7/8(給付月計算率)
(3) 4分の1免除期間月数から(2)の計算月を引いた月数(限度月数を超えた分)1/2
例:30月―(2)30月=0
A・「税金補填なし分(1-1/2=1/2)」×自己負担分「3/4」=3/8(実質自己負担)
A+B=A・1/8(実質自己負担)+B「税金補填分」0=3/8(給付月計算率)
この算式は、月数限度額を超えた分には「税金補填分」は加えないが、実質自己負担分は給付で返しますというものである。
(4) 2分の1免除(2分1納付) (480月―{(1)+(2)月数})=月数が限度月数)3/4
例:30月×3/4=22.5月
A・「税金補填なし分(1-1/2=1/2)」×自己負担分「1/2」=1/4(実質自己負担)
A+B=A・1/4(実質自己負担)+B・「税金補填分」1/2=3/4(給付月計算率)
(5) 2分の1免除の月数から(4)の月を引いた月数(限度月数を超えた分) 1/2
例:30月―(3)30月=0
A・「税金補填なし分(1-1/2=1/2)」×自己負担分「1/2」=1/4(実質自己負担)
A+B=A・1/4(実質自己負担)+B「税金補填分」0=1/4(給付月計算率)
この算式の意図は、上記(3)と同じ。
(6) 4分の3免除(4分1納付) (480月―{(1)+(2)+(3)月数})=月数が限度月数)1/2
例:30月×5/8=18.75月
A・「税金補填なし分(1-1/2=1/2)」×自己負担分「1/4」=1/8(実質自己負担)
A+B=A・1/8(実質自己負担)+B「税金補填分」1/2=5/8(給付月計算率)
(7) 4分の3免除の月数から(6)の月を引いた月数(限度月数を超えた分)=1/8
例:30月―(6)30月=0
A・「税金補填なし分(1-1/2=1/2)」×自己負担分「1/4」=1/8(実質自己負担)
A+B=A・1/8(実質自己負担)+B「税金補填分」0=1/8(給付月計算率)
この算式の意図は、上記(3)と同じ。
(8) 全額免除期間(480月-{(1)+(2)+(4)+(6)})1/2
例:30月×1/2=15月
A・「税金補填なし分(1-1/2=1/2)」×自己負担分「0」=0(実質自己負担)
A+B=A・0(実質自己負担)+B「税金補填分」1/2=1/2(給付月計算率)
★09年4月1日からの税金補填1/2分の期間、合計事例は、
(2)4分の3納付分・例:30月×7/8=26.25月
(4)半額納付分・例:30月×3/4=22.5月
(6)4分の1納付分・例:30月×5/8=18.75月
(8)全額免除分・例:30月×1/2=15月
給付月数の合計=82.5月となる。
実際に保険料を納付した月は45月。その差37.5月分が無拠出で受けられる老齢基礎年金額となる。
★前号の事例、09年3月31日までの税金補填1/3の計算合計、
(1)全額納付分・例:240月=240×1=240月
(2)4分の3納付分・例:30月×5/6=25月
(4)半額納付分・例:30月×2/3=20月
(6)4分の1納付分・例:30月×1/2=15月
(8)全額免除分・例:30月×1/3=10月
給付月数の合計=310月に、09年4月1日以降の給付月数の合計=82.5月を加えると、392.5月となる。
★現在、見込める基礎年金額は、下記のようになる。
満額値79.2万円×(392.5/480月)=年:約65万円
この事例の人、保険料免除申請をしないと、全額納付した240月分は掛捨てとなる。日本の年金の最低加入資格期間は25年(300月)以上必要ないと無年金者となるのである。
★収入の激減、保険料支払いが困難、現行制度では、そんな時の保険料免除申請は欠かせない。ところが、この制度、いざ申請となると、なかなか面倒である。また、申請者にとってはなんとも情けない屈辱に耐えなくてはならない。
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