★50歳未満の人には、現時点の加入実績に対応した見込年金額が明示されてくる。
50歳以上の人には、60歳になる将来の見込年金額が明示されてくる。
★09年「ねんきん定期便」のメイン・ディッシュ、実はこの「見込年金額」にあるのではないか思う。「ねんきん定期便」には、あわせて見込額試算シートが付いているので、ご自分で試算することもできる仕掛けになっている。このシート、しかしながら、えらく難解である。頭を抱えてしまう人が多いのではないかと思う。
★「ねんきん定期便」にある老齢基礎年金も老齢厚生年金の見込年金額試算シートは複雑である。日本生活設計が各社のライフプラン研修で使用しているワークシートから、「カンタン年金計算」の老齢基礎年金試算シートを公開しよう。

★「年金試算」とは「年金資産」として見込むことが重要である。年金とは各人の「含み資産」である。
★国民年金の老齢基礎年金額は、20歳からの加入期間に比例しているわけだから、これからも途絶えることなく加入し続けることの大切さをおのずから教えてくれる。
★厚生年金の老齢厚生年金額は、給与賞与の多寡と加入年数に比例する年金であるから、これも辛抱して、より高い給与で、より長く働くことの成果を示してくれる。
★効能の裏には副作用もある。50歳以上で恐らく7割ぐらいの人が、「将来の見込額」をみれば、ガッカリするのは必至である。60ウン歳からの老齢厚生年金、月額10万円に届かない、65歳からの老齢基礎年金、5万円から6万円にも届かない、合わせても13万円~18万円の年金、これは何なのだということになる。「この程度」の年金でやっていけるのか?となる。
★「ねんきん定期便」は、現在と将来を結ぶ個人の年金資産の現在価値の公開である。
この年金制度が将来いかなることがあっても、いかなる制度変更があっても、現時点で想定できる未来、「この程度」の「年金額」はニッポン国が保障する「現在価値」と思いたい。
50歳未満、まだ加入期間20年にも満たない人の「現時点」の年金額、これは余り意味がない。現時点で受給できるわけでもないので、知ったところでリアリティーがない。切ないぐらい小さい年金額の現在額が、この先、30年後の将来、今見込めば今の価格でどのくらいなるのか?
これは是非、試算しておきたいものだ。
若い人こそ、「将来」を見込む、自分の未来を試算することが大切だ。
「この程度」の「年金額」しかない年金制度は、半永久的に続くことを織り込んでおきたい。
★不足する将来年金、それを補うためには、一人ひとりが月々の給与も貯蓄も投資も、すべてをあわせて永久に継続して頑丈にしていく「生活の仕組み」を作っていくことが大切な時代になった。
「ねんきん定期便」の見込年金額試算、そのことを気づかせてくれる絶好の機会でもある。
年金お助けBOOK 2008-2009年版
適格年金のやめ方