★自動車産業の生産と輸出の落ち込みは未だ底がみえない。国内大手自動車メーカー8社の09年1月の生産・輸出実績は、2月25日発表されている。
8社合計の1月の生産台数は56万台、前年同月比40%減。トヨタ21万台で40%減、日産4.7万台で59%減、三菱自2.5万台で65%減。生産縮小、在庫調整は急ピッチである。
輸出は約22万台、前年同月比60%減。トヨタ約9万台で56%減、日産約3万台で62%減、三菱自約1.2万台で77%減。まさに世界の自動車マーケット、世界同時閑古鳥の風情である。
★こんななかで、労使の春闘賃上げ論議が真っ盛りである。総じて、経営側は雇用確保、人員の配置転換、年金積立不足の補填などと引き換えに、ベアゼロ、定昇カットを回答。労組側は、不況下の賃上げを要求。すでに電機連合傘下のパイオニア、沖電気などの組合は春闘戦線を離脱している。
★朝日新聞2月26日号、自動車産業の労働組合、自動車総連の西原浩一郎会長の談話が載っている。
「職場の活力を維持するには人への投資が重要」、従って「定昇カットはもってのほか」。しかし、「『雇用は経営側の責任』と突き放すつもりはなく、労使で守り、創出するという意識はある」。残念ながら、この組合幹部氏、何を言いたいのか?言語明瞭、意図不明である。
★かりに昨年並みの千円札一枚程度の賃上げを獲得したところで、組合幹部の面子は辛うじて保てるが、社員の雇用不安、将来不安は小さくなるどころかより大きくなっていくであろう。この恐慌的大不況下、企業は急速冷凍、加速縮小均衡の落下点を求めている。働く者は、何があっても、『起きていることはすべて正しい』くらいの覚悟がいるのかも知れない。逆に、この不況下、会社に頼らない働き方、仕事のマルチ化を模索するのも一考かと痛感する。単なる副業でない、2つの正業をもつことが正しいサラリーマン&ウーマンの仕事の流儀になるであろう。
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