★社会保険庁は厚生年金記録改ざんが推定される年金受給者2万人を対象に訪問調査中である。08年11月23日までに7790人を訪ね、426人の受給者が社会保険事務所職員の関与があったことを聞き取り調査で表明したという。そのうち69人からは社保職員の「名前や役職など職員を特定できる回答」(朝日新聞2月10日号)があったという。社保職員関与と回答した426人の受給者のうち事業主339人、役人53人、従業員32人。「職員から改ざんするよう指示されたり、改ざんの方法を教えられたりした」(同紙)。
★厚生年金記録改ざんは、社会保険事務所職員の関与なくてはできないのは当然のことである。問題は、歴代の社保庁長官―業務課―地方課―保険課長ー社保事務所長など、行政組織のトップが末端職員に課した徴収ノルマと暗黙の偽装徴収率向上にあるとも言われている。
元厚労省改ざん問題調査委員長の中央大学法科大学院教授・野村修也氏が、「厚生労働省と社会保険庁の幹部が責任を取りたがらない。現状を認めて謝罪することが先決なのに、やっているのは現場の職員の処分だけだ」(朝日新聞2月4日号)と言うように、この記録改ざんにある根っこの問題についての解明はほど遠い。
板前に料理素材の産地偽装と使いまわしを指示したナニワ吉兆のお婆ちゃん社長ならびに役員は、最後にはその非を認め、店じまいした。社会保険庁の組織的な記録改ざんという犯罪は、ナニワ吉兆以下である。悪い奴ほど「渡り」舟で、未だ航海中である。
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