★米国人はにぎやかなことが好きな人が多い。失業率7.2%、新たに400万人の雇用を創出すると新大統領オバマの悲壮な覚悟も他人事のようだ。世界同時不況もなんのその、よく働き、よく遊び、自らを省みることもなくいつも転職を夢見ている。これはあくまでも我が米国人の友人の場合ではあるが、先週の金曜日も表参道で新年パーティーだと言って張り切っていた。それでいて、これからは、給与の半分は「セイビング・マネーにする」と、ついこの間まで貯金ばかりする日本人を馬鹿にしていたことが嘘のようだが、不況もまた良しである。一人の米国の浪費家を倹しい生活者に変貌させつつある。これも米国人、一人ひとりの「チェンジ」なのであろう。
米国のサブプライムローン破たん、中古住宅が500ドルになっても買い手がつかないといった話を聞くと、もう米国はお先真っ暗とおもってしまうのは、我が島国、日本人の内向性なのかも知れない。米国人は、天性の極楽トンボなのかも知れない。これは、讃辞である。人生は常にハッピー・ゴー・ラッキーで考えるといった多くの米国人の姿勢は、米国株式市場にも反映されている。日米株価10年を比較すると、どうもお先真っ暗なのは、日本だけの事情なのかも知れない。
★1998年1月の日経平均株価16628.47円、米国株NYダウ平均7906.5ドル。この年は前年の秋から冬、北海道拓殖銀行経営破たん、山一証券の自主廃業というように日本の金融危機は奈落の底に落ちはじめた頃であった。
★この時点を100として、2008年11月の株価までの過去10年の推移をみてみよう。08年11月末の日経平均株価8702.77円で98年の平均株価より52%の下落、米国株NYダウ平均8829.04ドルで98年の平均株価より11%の上昇維持ということになる。
★日米の株価騰落の推移をグラフでみてみよう。これだけみると、なんとも冴えない日本株式市場10年でもある。

なお、参考までに昨日09年1月15日の日経平均株価8023.31円では48%下落、米国株NYダウ平均8200ドルで未だプラス4%を維持している。
★日本株の騰落そのものが異常なのか?米国株式市場そのものがノー天気、極楽トンボなのか?
なにも、日本の株式市場から外国人投資が撤収しはじめているからというより、何か根本的に日本の資本市場、なかんずく株式市場になんらかの歪みがあるのではないだろうか?と思ってしまうのは筆者一人であろか。逆に、個人にとっては、いよいよ、ハッピー・ゴー・ラッキーの買い時と思いたいところだが、なぜか、喉に刺さった魚の骨のように、今ひとつ、日本経済の未来が訝しいというのが本音だ。
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