デイリーニュース

« 日本人の預金指向は世界の宝物 | メイン | 国民年金保険料、過去10年さかのぼり納付、10月1日施行決まる »

ふたたびゼロ金利でも預貯金は増える?

★市場はゼロ金利を織り込み始めたという。明日31日に開く日本銀行の金融政策決定会合で利下げに踏み切るかどうか注目されている。実際に利下げとなると2001年3月以来となる。現在の無担保コールローンの誘導目標金利は年0.5%、恐らく0.25%幅程度になるのであろう。ふたたび個人の預貯金はゼロ金利政策にいたぶられるのか?
2007年の個人の金融資産合計は1483兆3155億円、そのうち52%を占める現金・預金は775兆1877億円である。昨日の本ブログで「世界の宝物」と記した預貯金の過去の推移から、我が日本庶民の「堅実性」をみてみたい。

081030yochokin.png

1988年の20年前の預貯金残高は約393兆円、89年のバブル経済の頂点で約429兆円、90年バブル経済崩壊もなんのその463兆円、88年からの2年間で18%増であった。

それから「失われた10年」金融危機の深まるなか、銀行救済のためのゼロ金利政策が延々と続く。しかし、個人の預貯金は着実に増大。さらに98年に金融機関破たんが相次ぐも、約693兆円から99年712兆円と5%増。98年から景気対策のための減税が実施されたはずであったが、減税分は預貯金となってしまったかの観すらある。

景気回復、株価回復基調がはじまる04年、はじめて対前年マイナス約1兆円の減少をみせる。05年、06年は空前の投資ブーム、投機ブーム、03年から3年間で約5兆3339億円が、どこかに去った。さて、2007年、ふたたび対前年より約5兆8394億円の預貯金増である。どこらともなく、預貯金に戻ってきた個人のお金である。
恐らく、金利上昇を反映した庶民の俊敏な投資判断と思いたい。

さて、話題のカツマ本の1節から。

「安全資産を多く持っているということは、家計に占める資産のほとんどを労働による収入に頼らなければならないことを意味します。ここに、日本と他国の差があります」
「私たちがそうやってリスク資産を回避し、労働力による収入を生活の中心に組み立てるほど、より長時間労働に頼らざる得なくなるのです」「その結果として起きている大きな問題の一つが、少子化です」(勝間和代「お金は銀行に預けるな」)

他国とは?恐らく米国や欧州を指すのであろうが、こういう「なんでも米国、欧州」は困ったものだ。筆者の知る米国人は、現金も預金もなく、いつも楽しいことに金を使い、いつも「金欠病」。しかし、老後は株式投資でビッグ・マネーをメイキングすることを夢見ている。
こういう米国人のリスクテークのために我が庶民の預貯金がふたたびゼロ金利の犠牲になる日にまいもどりつつある。

さて、勝間先生の提言である。
リスク資産運用→金融収益増大→労働収入依存脱却→労働時間短縮→ワーキングバランス→多産化という図式は、著者が実践していることかも知れない。
しかし、ほとんど、多くの年収数百万円の我が日本の若い夫婦にとっては、切ない提言でもある。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://nenkin.co.jp/mymt/mt-tb.cgi/1136

About

2008年10月30日 08:13に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「日本人の預金指向は世界の宝物」です。

次の投稿は「国民年金保険料、過去10年さかのぼり納付、10月1日施行決まる」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

出版物

最新年金情報満載
「ねんきん特別便」対応。
「我が家の年金チェックシート」付。 厚生年金、国民年金、共済年金、企業年金、日本版401kまで。年金完全ガイド。
豊富なモデル例と図解で企業年金改革の基本が掴めます

RSS配信(RSSについて)