★企業年金連合会であずかる企業年金加入者の未請求者がいっこうに減らない。減らないどころか、新規年金受給権者の未請求者40万人が発生、合計147万人の未請求者となっている。
2007年9月に民主党長妻議員に質され発覚した未請求者は124万人、年金額にして480億円、年金累積額1544億円であった。
同会の機関誌「企業年金10月号」には、本年8月29日に厚生労働大臣に報告したという「未請求対策の実施状況」の詳細が掲載されている。その中から、未請求状況をまとめておこう。
2007年3月末時点の未請求者124万人への対策の結果
1.裁定・死亡連絡などがあった人は、17万人(13%)
2.未だ請求のない人は107万人(86%)
未請求者107万人の内訳は
1.請求書が到達している人は16万人
2.現住所不明者が89万人
さらに2007年度の新規年金受給権者が68万人発生。
1.裁定・死亡連絡などがあった人は、28万人(41%)
2.未だ請求のない人は40万人(59%)<請求書到達者23万人、現住所不明17万人>
したがって、新規未請求者40万人と過去分未請求者107万人をあわせて147万人が、08年3月末の未請求者総数ということになった。年金額611億円、年金累計額1865億円。
企業年金連合会は必死の思いで対策に精をだしているようだ。しかし、この中途脱退者の年金は、同会によると、平均年金額1万9千円、年額5千円未満が約半数。ただし、企業年金連合会の中脱者の年金には、国の厚生年金の報酬比例部分が含まれていることが重要なのである。
企業年金連合会は、国の年金をあずかっているのであり、これは純然たる「公的年金」と言える。
一人で幾つもの厚生年金基金に加入と脱退を繰り返すと、企業年金連合会への請求を放置しておくと、厚生年金もその分少ないものとなってしまうのである。
すでに企業年金連合会は企業年金の未請求者対策に数十億円のお金を企業年金連合会の積立資産から流用している。これとて、中脱者の年金原資である。本来なら、国の税金でやってもらいたいものだ。
本誌ブログでは、再三再四、企業年金連合会でやっている「中脱者管理は無理であり、かつ加入者にとっては二度手間三度手間の迷惑な話である」と指摘してきた。
舛添厚労相なり民主党長妻代議士に是非にも考えていただきたいのは、公的年金、企業年金、確定拠出年金、中退共、国民年金基金、厚生年金基金の手続き窓口の一本化である。
すべてを社会保険事務所ひとつに集約するか、銀行窓口で年金請求すればすべての加入制度の請求がワンパスでできようにするかである。これ以外に、企業年金未請求問題は解決の道はない。
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適格年金のやめ方