★衆議院予算委員会、10月6日、民主党長妻氏が質問に立つ。「144万件(記録改ざんの疑いのあるデータ)のサンプル調査をして、改ざん率を調査してほしい」と舛添厚労相に問いただす。舛添厚労相、答えて曰く「サンプル調査をやる手間暇があれば、一人一人のところにデータを持って行って解決するのが最高のやり方だ」。民主党我妻氏さらに、「8億5千万件の紙台帳とコンピューターデーターとの照合はいつ終わるのか」。舛添厚労相、答えて曰く「コツコツとあきらめず最後の一人、最後の1円まできちんとやる。誰もやったことがない仕事だということを理解してほしい」。麻生首相も答えて曰く「(終わるのが)何年と明確に言える人はいないと思う」。
この論戦からは、国民のふかい年金不信、将来不安に対して、政治家としての危機感も責任感の片鱗も感じられない。ミスター年金、長妻代議士も迫力に欠ける。答える舛添厚労相は、ただ眉間に皺寄せていきがっているだけのようだし、麻生首相にいたっては、他人事のような答弁である。
宙に浮いた年金記録5千万件、消えた年金記録3千万件?記録改ざん144万件、未請求企業年金140万件。もはやこの国の年金は、非常事態である。
ならば、どんな対策がはかれるのか。本ブログは過去1年半以上にわたってこの問題を考察してきた。その中にある1年前の本ブログに、結構、良い線ではないかとおもえる提案があるので再掲する。
●「年金記録改ざん」の責任を問うなら関係者の全員の聞き取り調査を!
本ブログ(2007年08月07日号)
問題は、こうした個人の貴重な加入記録、年金裁定記録の「不明化の温存」を許してきた国民年金・厚生年金保険の制度的欠陥が最大の元凶である。
加入期間の記録すら分からない意味不明な年金手帳、しかも会社保管が本人の承諾なく行われている年金手帳である。国も企業も社員の加入記録の本人認証を義務化してこなかったなど管理システムの欠陥、こうした制度の施行の基本ともいえる「法律改正」を怠ってきた厚労省年金局が悪い。
「なぜ、不明年金記録が生じたか?」を明確にするためにも、1941年以来の生存する厚生省のキャリア官僚、歴代の社労族国会議員と厚労省大臣、年金関連審議会でご活躍してきた誤用学者たち、そして、現役とOBを含めた社会保険事務所の所長・業務課長・職員、地方自治体の国民年金課職員の全聞き取り調査をしていただきたい。
●国勢調査並の「年金調査」を全戸訪問でやること
本ブログ(2007年12月17日号)
不明年金記録の問題が深刻なのは、本当に年金を必要とする社会層にとって、「年金記録」へのアプローチそのものが「荷が重い」手続きだということなのである。
問題解決は実に簡単ではないだろうか?
国勢調査並の「年金調査」を全戸訪問でやることである。
民生委員、国勢調査員、社労士、社保職員、行政書士、弁護士、自衛隊員(不明年金記録は災害である!)、社保庁OBなどを「国家年金調査員」に任命、総動員し、全戸、街頭居住者まで訪問し、面談方式の「年金調査」を実施することを提案したい。
例えば、夫をなくした老未亡人がいれば、いつから、いつまでの加入期間の遺族厚生年金なのか?その裁定通知書の写しを「年金調査員」が転記し、再度、社保庁データと突合するだけでも、記録の再発見は大いにありうる。
また、離婚した女性が、旧姓時代の記録、そして結婚時代の氏名を「年金調査員」に促されて再度確認することで、記録の「復活」はありえるのである。
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適格年金のやめ方