★標準偏差と聞いてピーンと来た人は、資産運用を人生修行のひとつとして考える人だ。朝日新聞9月27日号の金融情報ページにあるコラム「オープン投資信託」で『「低標準偏差」ランキング』が掲載されている。執筆はモーニングスター社である。
『仮に今後1年間の期待収益率が10%のファンドがあり、標準偏差が20%の場合、「実際の収益率が10%プラスマイナス20%までの収まる確率が約3分の2」という意味になる』と、標準偏差を定義している。標準偏差、これはまたの名を「リスク」とも呼ぶわけだが、通常、投資信託でこの「リスク」を明示して、商品選択の基準のひとつとしてアドバイスする金融機関はほとんどない。その意味で、同記事は大変有意義な内容になっている。
「損失許容度の小さい投資家や初心者は、標準偏差も意識してほしい」「とりあえず低標準偏差のファンドの中から選んでみると良いかもしれない」と具体的アドバイス記事となっている。
記事に敢えて付け加えるならば、最悪期の損失推定額、損失許容額の検証である。
1、{標準偏差(リスク)+信託報酬(手数料)}―2×期待収益率(日本株投信なら8%程度)=最悪期の推定リスク
2、この最悪期の推定リスク×運用資産残高=推定損失額
3、この推定損失額が家計の年間黒字額に収まるのか、金融資産―負債=純資産額におさまるのか、ここが損失許容額となる。
なお、同紙が伝える「標準偏差が小さい国内大型株投信」のトップ10が掲載されている。その中で、トップの「(レインボーF)公共株F」(野村)の標準偏差1年は12.61%、トータルリターン1年は▲16.32%。期待収益率8%とすると、最悪期の推定リスクは▲17.22%となる。
他の各投資信託の過去1年の現況を見ると、最悪期に限りなく接近からはるかにそれを超えたオーバーロスのものが山積している。まるで、総崩れの様相であるが、ここをボトムとして買いに入るか、さらに一段と崩落に進むのか、投資信託保有者にとってはきわめて難しい局面に入った。
各ファンドの標準偏差データは、モーニングスターのホームページで閲覧できる。その中からリスクが小さいトップ5を引用しよう。

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