デイリーニュース

« 改ざん年金記録は社会保険行政の「王道」だった? | メイン | 「リバースモゲージ」住宅担保型老後資金ローン »

偽装・改ざん国家、ニッポンの年金は詐取横行

★三笠フーズの事故米の偽装販売、社保庁の改ざん年金記録、大分県教員採用の偽装成績。古くは耐震構造設計の偽装、食品の産地偽装。9月9日は自民党総裁選開始、これとてなにをどう改革したいのか意味不明な偽装改革論戦。日本国はまるで偽装・改ざん国家と思いたくないが致し方ない状況である。
社保庁が組織ぐるみで年金記録改ざんをしてきた疑いが強まる一方で、適用事業主と呼ばれる企業に年金加入の偽装、詐取を放置してきた社保庁の怠慢行政が厳然とあったことを忘れてはならない。
これらは明らかな企業犯罪でもある。されど、社保庁が悪質企業を取り締まった話は余り聞かない。
当社に寄せられてきたその惨状の幾つかを紹介したい。

その1:従業員に厚生年金加入と偽り厚生年金保険料を詐取する会社。都内某飲食店勤務の彼女の彼氏からの相談。彼女は毎月1万円近い厚生年金保険料がとられている。「年金手帳」の返還を求めるように彼女に進言。ところが彼女曰く、「そんなこと言ったら、明日から来るな」と言われるとのこと。社会保険事務所で加入確認することを教えたら、案の定、未加入とのこと。これはもはや犯罪である。

その2:派遣社員としてすでに3年以上勤務。厚生年金は未加入。厚生年金・健康保険の資格取得手続きを訴えても派遣会社はなしのつぶて。埼玉県の某社会保険事務所に訴えても、それは会社の事情、ということでまともに取りあってくれないとのこと。労働基準監督署への訴えを教えるが「仕事を失いたくない」とのことで、未だ、ご本人は厚生年金未加入のようだ。

その3:パートタイマー社員としてフルタイムで週4日勤務ではや10年。夫が今年62歳で定年。3号被保険者から1号被保険者となり国民年金保険料負担となった。月給10万円弱、国民年金保険料の負担より、厚生年金加入の方が有利。厚生年金加入を会社に申告するが、「パートは厚生年金に加入させなくともいいのだ」と偽装説明。しかも、この会社は労働組合もないのに組合費をパートからも取り立てるという悪質ぶりである。本人から「仕事を失いたくない」との願いもあり、敢えて会社名は伏せるが、東京近郊では結構有名な食品加工会社である。

その4:60歳になったので社会保険事務所に年金請求に行ったタクシードライバー氏。「あなたの加入期間は最低加入期間に3年不足。残念ですが年金はあきらめて」と言われる。「わしは、35歳からタクシー会社を3社渡り歩いたが、1社目が倒産、加入期間が全部消えていた。社会保険事務所に文句言ったら、残念ですがあなたは被保険者になっていない」とこれもすげなく門前払い。「保険料はとられていたのですか?当時の給与明細とか、預金通帳などありますか?」と聞けば、「それがあるならあなたに相談しない」と。「社会保険事務所はなぜ、そうした悪い企業を取り締まらないのか?」とタクシー・ドライバー氏を言う。このケースは厚生年金改ざんの可能性が高い。第三者委員会への審査請求をすれば、なんとか救済の道はあるかも知れないが、ご本人はその後どうしているのやら。

日本社会の底辺に生きる無年金者、低年金者の多くは、企業の悪質な厚生年金偽装適用の餌食になっているケースがあることに驚く。社会保険事務所という行政は、こうした悪徳事業主への立ち入り監査、適用審査も怠ってきたわけだ。
ソーシャル・セキュリティー、社会保障としての年金制度を司る厚労省年金行政は、本来、年金を最も必要とする階層の人々を制度から遠ざけ、守ることすらしてきていない。そもそもが、社会正義の信念すら薄い方々が勤めるのが日本の行政機関なのかも知れない。偽装・改ざん国家の腐敗の根は深い。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://nenkin.co.jp/mymt/mt-tb.cgi/1088

About

2008年09月11日 07:12に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「改ざん年金記録は社会保険行政の「王道」だった?」です。

次の投稿は「「リバースモゲージ」住宅担保型老後資金ローン」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

出版物

最新年金情報満載
「ねんきん特別便」対応。
「我が家の年金チェックシート」付。 厚生年金、国民年金、共済年金、企業年金、日本版401kまで。年金完全ガイド。
豊富なモデル例と図解で企業年金改革の基本が掴めます

RSS配信(RSSについて)