★確定拠出年金(日本版401k)の動向はマスメディアをにぎわすことはめったにない。08年3月末で加入者300万人、資産残高3兆6389億円。年金業界紙の「年金情報」(08年7月21日号)は「確定拠出年金の最新業界地図」という特集で、同紙の独自調査による確定拠出年金ビジネスの最新情勢を取上げている。その中から、今週は加入者にとっては、直接的には関係ないが、間接的には知っておいても損にならない確定拠出年金最近事情―業界編を取上げてみたい。
★「レコードキーパー」と聞いて、それがどういう役割を担う会社組織なのかを知っている確定拠出年金加入者は多くはいない。加入者の加入データを管理する「記録関連運営機関」は、確定拠出年金制度では心臓部にあたる、という意味では加入者にとってまず、自分のレコードキーパー名は知っておいてほしいところだ。
金融各機関とコンピューターメーカーが資本を出し合って設立したデータ管理運営会社であるが、確定拠出年金の加入者データは厳正な個人情報であり、その人の一生涯の年金資産・受給権データを保守管理していく性格からして本質的には「公共機関」に近い。
NRK、JIS&T、損保ジャパンDC証券、SBIベネフィットシステムズ。この4社が日本における確定拠出年金「記録関連運営機関」(レコードキーパー)である。以下、「年金情報」(08年7月21日号)を元に、各社の最近事情の要点をまとめておく。
NRK(日本レコード・キーピング・ネットワーク)は、三菱UFJ系金融機関、日本生命、三井住友など金融グーループが主体で基幹のシステムはIBM。受託管理している加入者・運用指図者は約141万人。実施事業主5531社。管理資産残高は約18兆円。
JIS&T(日本インベスター・ソリューション・アンド・テクノロジー)は、みずほG、第一生命、野村證券などが主体で基幹のシステムは日立製作所。受託管理している加入者・運用指図者は約139万人。実施事業主3889社。管理資産残高は約17兆円。
損保ジャパンDC証券は、運営管理機関から「記録関連運営機関」(レコードキーパー)まで一貫して自社独自のシステムであることをセールスポイントにおいてきた。受託管理している加入者・運用指図者は約10万人。実施事業主716社。管理資産残高は約1000億円。
SBIベネフィットシステムズはソフトバンク系の「記録関連運営機関」(レコードキーパー)、基幹システムは日本ユニシス。受託管理している加入者・運用指図者は約3万人。実施事業主139社。管理資産残高は約276億円。
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