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景気の不安―基幹産業から228万人が消えた

★戦後最長の景気回復58ヵ月の間に、雇用に何が起きていたのか?08年6月末の就業者6029万人、02年から08年の過去6年間で+91万人が増大した。しかし、雇用の構造はあきらかに変わった。激しく減少した産業は、製造業▲81万、建設業▲51万人、卸売・小売▲32万人、複合サービス▲23万人、飲食・宿泊業▲20万人、運輸業▲11万人、金融・保険業▲10万人。この産業分野は長くニッポンの基幹産業ともいえる。過去6年間の景気回復のなかで、基幹産業から▲228万人が減少したことになる。この消えた勤労者はどこに行ったのか?

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増大著しいのは、サービス業、医療・福祉の分野である。+239万人増であった。しかし、この分野こそ「WP=ワーキングプヮー」が集中した状況にあることから、ニッポンの格差矛盾を象徴している産業が一気呵成に成長したともいえよう。

産業別雇用者の推移(上記表)をながめてはっきりしていることは、ニッポンの産業の基幹といわれる製造業、卸・小売業、建設業などは、今後とも労働力集約の増大を望める産業ではない点であろう。

新たな産業と期待される情報通信業+48万人、不動産業+4万人。この分野こそ02年から08年の景気回復の象徴的産業だったわけだ。今後の景気低迷で雇用がどうなるか?恐らく、景気の縮小が続くとすると、情報通信業、不動産業で雇用調整が始まるときこそ、景気の底割れとなるのであろう。

02年から多くの雇用が集中したサービス業、医療・福祉事業などの分野であるが、この分野は現在、深刻な人手不足にある。長時間労働、不定期雇用、低賃金を代表する産業イメージを定着させてしまった観がある。

戦後最長の景気回復期にニッポンの雇用構造は劇的に変化した。しかし、昨日より今日、人々が豊かな収入を実感できる産業をどうも我々は育てきれずにいるのか?はたまた、景気後退が「悪化」に転じた現在、今後、さらなる産業編成と雇用流動化は進むのか?
経済にも暮らしにも、予断をゆるさないリスクが増殖してきた。

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2008年08月07日 06:05に投稿されたエントリーのページです。

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