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景気の不安―鉱工業生産指数マイナスの先にあるもの

★2002年春からの景気回復を「バイアグラ景気」と呼んだのは、経営コンサルタントの大前研一さんだった。もはや古く停滞してきた鉄鋼や造船などが、にわかに生産増、業績の急回復に入ってきた要因は、中国の成長であって、中国というバイアグラが失速すれば、ションボリしてしまうという解析であった。
7月31日の日経ネットニュース、「4―6月期の鉱工業生産指数が2四半期連続の前期比マイナスとなり、景気後退のサインと受け止められている。日本経済新聞社が民間エコノミスト10人に緊急調査したところ、全員が「すでに後退局面に入った」と回答した。「踊り場」とみる政府の判断も見直しを迫られつつある」と報じている。短期的な要因は、米国の金融・不動産不況、原油・穀物など原材料高騰、中国景気の失速、日本国内の消費縮小、ということになるのであろう。

景気の動向は、「見えざる手」によって波動していくわけだから、どこかで「反転」していくことになる。景気の動向に一喜一憂したところで意味がない。
思い至りたいのは、暮らしの足元のどこに「反転」の芽があるかどうか、ジッと眼を凝らすことだ。確かに、中長期的には、人口減少国家ニッポンに「反転」の兆しを見出すのは多難という人もいる。しかし、人口減少そのものに、もうひとつの「経済成長」の種がありそうな「予感」に、なぜか心トキメクものがある。

人口減少は、明治維新以降の近代日本、宿痾のごとく国家と経済を悩ましてきた「人口膨張」を完全に解き放すことになる。1930年代の中国大陸への軍事侵略、偽装国家―満州国建設、貧農・都市失業者の海外移民、そして第二次世界大戦の悲惨。その病巣のひとつは、ニッポン国内の「人口膨張」にあったとも言える。戦後63年、日本人ひとり一人が、「静かな生活」を創造していく好機をむかえているというのが筆者の未来イメージである。
さて、「静かな生活」?隠遁生活ではなく、静かに人々が慈しみあえる社会である。
8月はニッポンの歴史の過去と未来を考える月でもある。

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2008年08月05日 07:32に投稿されたエントリーのページです。

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