★資産1000万円でマイナス▲107万円の損失は憂鬱である。さらに、1500万円でマイナス▲160万円となると、なんとかしなくては!となるはずである。
7月14日、米国の政府系住宅金融機関の経営危機は国有化の瀬戸際にあることが報じられた。米国版住専問題はさらに世界の金融動乱を予見している。この先、確定拠出年金の運用でも、個人の金融資産の運用でも、現在の状況は、個人の「運用損失」は反転の兆し無く深刻である。にもかかわらず、不思議なのは、金融機関や確定拠出年金導入企業はリスクとリターンのトレードオフと理屈では説明するが、個人のリスク管理の技法をほとんど提供していないと言っても過言でない。
★一般に個人で自分なりに資産配分計画を持っている人はまずいない。7月11日に本誌に掲載した、リスク資産を個人金融資産で30%、確定拠出年金で100%、資産全体で53%、かなりアクティブな人(アクティブ氏)でも、まず、資産配分計画のもと、大まかでもいいからリスクの把握をしているかというと、まずそういうことはしていない。
アクティブ氏の資産運用を配分表にして、さらに過去10年間のリスクデータ、期待リターンを参考に付したものを作成してみた。運用資産額は個人金融で1000万円、確定拠出年金で500万円としたケースで見てみよう。

★個人の統合金融資産で、ベンチマーク収益率マイナス▲10.7%、期待収益率3.9%、リスク5.7%。これは、どんな意味合いを個人に与えるのであろうか?
個人にとって、リスクの推定をどう見積もるか?日々の暮らしのなかでそれをどう活かすか?個人の金融資産運用は、国や企業の年金運用と決定的に違うのは、運用損失を他人の懐や会社の援助に求められない点である。個人にとってこそリスク管理は、実は必要不可欠な生活技術である。
※ベンチマーク収益率は、日本株・国内債券・外国債券・外国株式は公的年金管理運用法人の07年度末集計データ。保険・定期預金は期間5年商品の平均を日本生活設計で集計。
※期待収益率は、08年度信託銀行各行の企業年金運用の資産配分計画から平均値を㈱日本生活設計で集計。
※リスクデータは、過去10年の月次収益率から㈱日本生活設計で集計。
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