★資産運用ではプロもアマも、同じコート(市場)で戦ってもその差はさほどない。
しかし、プロと呼ぶプロスポーツの世界ではプロとアマとの違いは、歴然としている。全英ウィンブルドン男子決勝は、ナダル、フェデラー、目を離せない世紀の死闘となった。2セッツオールまでもつれこんだ5時間に及ぶ試合は、フェデラー芝の王者6連覇ならず、クレーの王者ナダルが最後に9-7で制した。日本時間午前5時半までTV観戦した筆者の観想。
ピンチになればなるほど粘り抜くフェデラーとナダルの鍛え抜かれたプロの心技体は、アマには永遠に及びもつかない、神に近い存在である。
公的年金運用はプロにまかせれば!という政治議論は運用低迷もあって、低調になってきた。この議論そのものは幼稚な発想である。現在の公的年金運用も内外40社近い十分にプロ(専門家)が運用している。7月4日に公的年金運用を司る公的年金資金管理運用特別法人から2007年度の運用結果が公表されている。
2007年3月末、公的年金資産119兆8868億円、うち市場運用分91兆3073億円。
修正総合収益率(運用コスト控除前)マイナス6.41%(時間加重マイナス6.1%)。損益額マイナス5兆6455億円(運用コスト352億円控除後)。
07年度末までの累積額は7兆4108億円。年金特別勘定に1兆3017億円(厚生年金分1兆2238億円・国民年金分に779億円)に拠出。
07年3月末、企業型確定拠出年金の個人の運用利回りは、約40%強が0%~1%未満に集中、平均的にはマイナス6%前後と推定される。これは、通称プロ運用と呼ばれる公的年金の運用とほとんど変わらない。アマ中のアマの確定拠出年金加入者、さほど深い考えなく資産配分しても、よく考え抜かれたプロともほぼ同じ結果である。
これは、企業が運用責任を負う確定給付企業年金ともほとんど変わらない。運用の世界には、プロとよぼれる高給サラリーマンはいるが神がいないだけのことであろうか?
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