★景気の減速は急激である。ここ東京では07年末までは、なんとなくミニバブルで都内・近郊圏のマンションは即日完売が相次いでいた。「昨年冬のボーナス時期の頃から、これはおかしいぞ、と業界関係者は変調に気づきだした。新築マンションがぱったり売れなくなった」「発売開始から6ヵ月でも50%も売買契約できないなど当たり前というのが、この春からのマンション市況」「郊外、駅からバス15分では全く客づけができない」「すでに、1割から2割の値引きが横行している」
先週末にお会いした大手マンション建設販売会社の役員氏は暗い顔して、マンション市況を聞かせてくれた。「大手の景況感、大幅悪化」と朝日新聞6月22日号は伝えるが、すでに人々の身構えは、超不況への備えに入りつつある。
スタグフレーションはすでに足元に忍び寄ってきているのか?急激な物価上昇が発生し、賃金は横ばいから減少、貨幣価値の低落、株価の低迷、企業の経営縮小、失業者増大といった暗黒のスタグフレーション経済に転ずるのか?
日本は戦後一貫して、インフレーションが進行するなかで、賃金も年金水準も欧米先進国の「中流」並以上となってきた。物価が跳ね上がれば、価格に転嫁、賃金も上がる、年金も上がってきた。
1990年初頭のバブル経済崩壊から、この18年間は企業業績の乱高下のなか、賃金横ばい、株価低迷、といったなかにあった。されども、人々がマンションを購入したり、車を買い換えたり、国内海外に旅行に行ったり、そこそこに生活をエンジョイ。年収200万円、300万円でも、若きカップルも老いた年金受給者も、なんとかやれてきた。この最大の要因は物価の低落と安定が大きく寄与してきたわけだ。今、この物価に地殻変動が起こっている。
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