★後期高齢者医療制度の保険料だけは、国保や健保と比較して5年後に突出して引上げられる推計を厚労省はもっている。この点を、民主党の長妻衆議院議員は、5月14日の委員会で舛添厚労相に、「どうも哲学に問題あり!」と質す。世代間負担から「世代内負担」の「哲学」を導入した後期高齢者医療制度である以上、当然に、この制度の負担率は急増する。
厚労省「高齢者の受診動向等について」の資料は、この後期高齢者負担増「哲学」の拠り所をよく示している。それは、後期高齢者の長期入院が諸悪の根源という発想が根底にある。
★75歳以上の老人が、病院に長く入院し、そこで死を迎える。小泉前首相「聖域なき構造改革」は、そのことがどうもお気に召さなかった。「入院医療費について、受診率・1件当たり日数・1日当り医療費に分解して見ると、後期高齢期に入ると受診率が急増するとともに、1件当り日数が世代間で最も高くなる一方、1日当り医療費は低くなる」(厚労省「高齢者の受診動向等について」)。だから、後期高齢者は、たいして医療措置が必要でもなく、だらだらと入院している、なるべく自宅か路上で療養せよ!とは書かれていないが、ほとんどそのような意味にもとれなくはない「哲学的気分」が垣間見える。
●受診率(入院)
・65歳~69歳=0.3
・70歳~74歳=0.5
・75歳~79歳=0.6
・80歳~84歳=0.9
・85歳以上=1.4
●1件当り日数(入院)
・65歳~69歳=16.83日
・70歳~74歳=17.03日
・75歳~79歳=17.68日
・80歳~84歳=18.98日
・85歳以上=20.42日
●1日当り医療費(入院)
・65歳~69歳=2万6900円
・70歳~74歳=2万6200円
・75歳~79歳=2万4600円
・80歳~84歳=2万1700円
・85歳以上=1万9500円
年金お助けBOOK 2008-2009年版
適格年金のやめ方