★入院53%、外来通院47%。75歳から79歳の医科診療費の内訳である。「一人当たりの医療費を見ると、前期高齢期までは入院より入院外(外来)の比率が高いが、後期高齢期に入るとその比率が逆転する」と、あたかも<新発見>のような解説をする。それは、厚労省の「高齢者の受診動向等について」という資料である。70歳~74歳までは一人あたり医療費は60万円、75歳を超えると68万円となる。
★要するに、75歳で長期入院、高額医療費の発生層を線引き、区分をし、世代グループごとの保険財政方式に切り替えた。ここに聖域なき医療保険改革の意図がある。75歳以上の長期入院、高額医療費を集中的に抑え込むには、<効率的>システムと思い込んだ小泉前首相の満足顔が見えるようだ。
70歳台の何人かに、「後期高齢者ですか?」と敢えてぶしつけに聞いてみる。すべての人が、不愉快な顔をする。このデリカシーのない用語を「長寿医療」と改名したところで、社会的に「区別」されること自体が多くの老人達には社会的「排除」としか思えない。老人の生活は区別ではなく、社会に「包容」されることを幸福と思うものだが、この制度はこの逆をやってしまったわけだ。
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