★年収180万円未満の老親であれば、子供が加入する健康保険の被扶養者になれる。2008年3月末で、後期高齢者医療の対象である75歳以上の老親は、その数、「子供に扶養されていた200万人」(日経新聞5月12日号)である。この10月から後期高齢者医療の被保険者となり、保険料が年金から天引きになることになっていた。本来ならこの4月から徴収であったが、激変緩和措置として免除延長されている。政府与党である自民・公明党の一部では、同制度への悪評から、この免除措置の延長の検討に入ったようだ。しかし、子供の健保に扶養される老親は、それはそれで幸せな老人でもある。問題は、低額年金でも「自立」した老親の保険料である。
★前期高齢者である70歳~74歳のうち医療費の自己負担3割となっている現役並年収高齢者以外の人は、09年4月から現行1割負担から2割に倍増する。自民・公明党の一部では、これも「1年程度、延長する案」(日経5月12日号)が浮上していると言う。
同紙によると、子供の被扶養老親の保険料免除延長で40億円強、09年度まで延長なら300億円、前期高齢者の自己負担引き上げ凍結なら約1400億円の財源が新たに必要とのこと。
医療保険制度の「聖域なき構造改革」(小泉首相のキャッチフレーズ)でもあったはずの前期・後期高齢者医療制度は、その迷走が始まった。この政策主導者、小泉さんは「この制度の良さはそのうちわかる」と、他人事の如く。やはり、ここは歌舞音曲にうつつを抜かすこの元首相に「この制度の良さ」を説明してもらうことである。
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